更新日: 2024.01.04 その他暮らし
東京に疲れたので、新卒2年目ですが退職し実家に戻ろうと思います。実家にはいくら入れたらよいでしょうか……。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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実家にお金を入れる人の割合は約6割
アイブリッジ株式会社が実家暮らしの社会人(独身者)を対象に行った調査によると、実家に毎月お金を入れている方の割合は61%です。全体の半数以上の方が生活費として実家にお金を入れていることになります。実家にお金を入れていると回答した人の平均年収が343万7129円であるのに対し、入れないと回答した方の平均年収は185万5872円と大きく差が開いています。
実家に入れる生活費の平均額は?
同調査によると、実家にお金を入れている方の平均額は5万4009円です。年齢別に見ると、20代が3万3232円、30代が4万1750円、40代が5万9131円、50代が7万5473円となっています。年齢が上がるにつれて年収も上がる傾向にあるため、実家に入れる金額も多くなると推測できます。これらの結果から、20代の方が実家に入れる生活費の目安は月々3万円前後といえるでしょう。
今回の例では、地元に帰った後にどのような形態で仕事をするのか、そもそも仕事をするのかすらも書かれていません。地元で正社員として再就職したとしても、20代ではまだ給与が少ないケースが多く「毎月3万円を入れるのは厳しい」と感じるかもしれません。そこで1人暮らしの場合と実家暮らしの生活費を比較していきましょう。
「家計調査 家計収支編(2022)」によると、単身世帯・34歳以下の消費支出は15万8198円です。つまり、実家暮らしをすることで月々約12万5000円が節約できることになります。仮に実家に月々5万円入れたとしても、1人暮らしをしていた頃よりも10万円以上手元に残るお金が多くなります。
実家にお金を入れるのは必須?
家庭によって考え方や経済状況は異なるため、実家暮らしをするにあたって必ずしも生活費を入れなくてはいけないわけではありません。「1人分の生活費が増えるのだから入れてほしい」という”入れてほしい派”の意見がある一方で、「金銭的に困っていない」「自分の好きなことに使ってほしい」という”入れなくてもよい派”の意見もあります。
現在実家にお金を入れている方も、自主的にお金を入れることを提案した方もいれば、実家に住む条件として親側から提示された方もいるはずです。
先ほど紹介したアイブリッジ株式会社の調査に話を戻すと、実家に入れる金額は「自分で決めた」方が58%で最多となっています。次いで「相談して決めた」が22%、「親など同居人が決めた」が20%となりました。ケース・バイ・ケースですが、実家にお金を入れるか、またいくら入れるかは、ある程度本人の意思が尊重されていることがうかがい知れます。
20代が実家に入れる生活費の目安は3万円前後
実家暮らしをする方のうち、約6割が実家に生活費を入れていることが分かりました。実家に入れる生活費は年齢とともに上がる傾向にあり、20代の平均金額は月々3万3232円です。1人暮らしをするよりは断然コストパフォーマンスがよく、趣味や貯金に回すお金が増えます。今回紹介した金額はあくまでも平均値です。実家暮らしをする場合は、家族と話し合って金額を決めることをおすすめします。
出典
Money Geek 実家暮らしは家にお金をいくら入れる?平均は54,009円で年代別では50代の約7.5万円が最も高い
e-Stat 政府統計の総合窓口 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 年次 2022年
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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