受験に向けて親もラストスパート!「大学受験」にかかる費用はどのくらい?
配信日: 2024.01.13 更新日: 2024.01.17
そこで今回は、大学受験にかかる費用を解説します。これから受験を迎えるご家庭は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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大学受験にかかる費用
大学受験にかかる費用には、どのようなものがあるのかを見てみましょう。なお今回は、受験勉強のための塾や高等学校にかかる費用は含みません。
●「大学入学共通テスト」の受験料
●二次試験の受験料
●試験会場までの交通費
●宿泊代(試験会場が遠方の場合)
●大学への納付金
●入学しなかった学校への納付金
日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると、入学費用(学校納付金・受験費用・入学しなかった学校への納付金)の平均は、以下の通りです。
●国公立大学:67万2000円
●私立大学文系:81万8000円
●私立大学理系:88万8000円
それぞれの費用について、詳しく解説します。
受験料
大学受験の一般入試では、大学入学共通テストと、大学で実施される二次試験の2つを受ける必要があります。大学入学共通テストの受験料は、科目数によって異なり、以下の通りです。
●3教科以上受験 1万8000円
●2教科以下受験 1万2000円
さらに、大学入学共通テストの成績開示を希望する場合は、手数料として800円が必要です。
二次試験は、国公立の大学は約1万7000円、私立の大学は約3万~3万5000円、医学部などは4万~6万円ほどかかるとされています。二次試験の費用は、大学や受験方式によって変わるため、事前に確認しておくと安心でしょう。
交通費・宿泊費
試験会場まで公共交通機関を使用する場合には、交通費がかかります。
遠方の大学を希望する場合には、飛行機や新幹線といった交通機関を利用することもあるでしょう。場合によっては、ホテルに泊まるケースもあるかもしれません。複数の大学を受験する場合、受験が終わるまで、数週間ほど宿泊する可能性もあります。
例として、博多から東京の大学を受験(2週間滞在)すると仮定します。
新幹線を使った場合片道約2万2000円かかるとすると、往復約4万4000円です。宿泊先のホテルが1泊1万円かかった場合、2週間で13万円(13泊14日)かかります。交通費と宿泊費で、約17万4000円となります。
ただし、時期によっても交通費や宿泊費は異なりますので、あくまでも目安として参考にしてください。
なお試験の時期が近づくと、ホテルの料金が高騰したり、予約が取りにくかったりする可能性があるため、早めに予約しましょう。
大学への納付金
大学に合格した場合、入学した年にまとまったお金を納付する必要があります。内訳としては、入学金や授業料、設備管理費などです。
さらに、複数の大学を併願して合格した場合は、入学しない大学にも納付金を支払わなければなりません。これは、第1志望の大学の合否が決まるまでの間、入学資格を保持しておくためです。
日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると、大学への平均納付金は、表1の通りです。
表1
学校納付金 | 入学しなかった学校への納付金 | |
---|---|---|
国公立大学 | 28万6000円 | 10万8000円 |
私立大学文系 | 40万6000円 | 9万9000円 |
私立大学理系 | 46万6000円 | 10万円 |
※日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」を基に筆者作成
入学しない学校にも納付金を支払う必要があるため、併願する大学が多いほど、納付金が高額になります。
大学受験にはまとまったお金が必要
大学受験では、平均67〜89万円ほどかかることが分かりました。受験する大学や併願する数、試験会場までの距離によって、かかる費用は大きく異なります。
遠方から受験する場合は、交通費や宿泊費にもお金がかかるため、大学受験にはまとまったお金が必要といえるでしょう。
出典
日本政策金融公庫 令和3年度 教育費負担の実態調査結果Ⅱ調査結果 1 教育費の支出状況(1)入学費用 -高校は35万円、大学は81万円(5ページ)
独立行政法人 大学入試センター 法令の規定により使用料、手数料その他の料金を徴収している場合におけるその額の算出方法
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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