スピード違反は一発で「免許停止」も！追い越しでの加速でもだめなの？

ドライバーであれば誰でも犯してしまう可能性がある「スピード違反」。特に追い越しでの加速で、いつの間にか法定速度を大幅に超えていることも。

超過してしまった速度によっては、免許停止の行政処分が下される場合があるため、注意が必要です。そこで今回は、スピード違反の点数・罰金や免許停止になる条件について調べてみました。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 年間90万人以上が捕まった!? スピード違反とは
2 速度オーバーで捕まった場合の違反点数と罰金は？
3 出しすぎ注意！免許停止や取り消しの処分も
4 スピード違反は一発で免許停止も！追い越しの際は特に注意しよう

年間90万人以上が捕まった!? スピード違反とは

車で走行する際は、出してもよい最高速度が設定されています。

政令で決められた速度規制は法定速度といい、一般道路では時速60キロメートル、高速道路の場合は時速100キロメートル（一部の区間では時速120キロメートル、または時速110キロメートルの所もあり）です。道路標識などに記載された速度は制限速度といい、その道路で出せるスピードの上限を指します。

スピード違反は、ドライバーであれば誰もが犯してしまう可能性があります。警察庁が作成して、総務省統計局「e-Stat」にて公開されている「道路の交通に関する統計」によると、2022年中にスピード違反で捕まった事件は、93万2260件でした。内訳をまとめると、以下の通りです。

●時速50キロメートル以上：1万2396件
●時速50キロメートル未満：12万7370件
●時速30キロメートル未満：19万2311件
●時速25キロメートル未満：31万7498件
●時速20キロメートル未満：28万2555件
●時速15キロメートル未満：130件

道路交通法違反の取り締まりで、スピード違反は、一時不停止に次いで件数の多い違反です。特に追い越しの際には、加速しているうちに、どれほどの速度を出しているのか気づかないことも考えられます。

運転中は、スピードメーターも確認しながら、知らぬ間に速度超過を起こさないように注意を払う必要があります。

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速度オーバーで捕まった場合の違反点数と罰金は？

速度オーバーをして捕まった場合は、以下のように違反点数がつきます。

●時速50キロメートル以上：12点
●時速30（高速道路は40）～50キロメートル未満：6点
●時速25～30（高速道路は40）キロメートル未満：3点
●時速20～25キロメートル未満：2点
●時速20キロメートル未満：1点

また反則金については、表1の通りです。

表1

超過した速度	大型車	普通車	二輪車
時速35～40キロメートル未満（高速道路）	4万円	3万5000円	3万円
時速30～35キロメートル未満（高速道路）	3万円	2万5000円	2万
時速25～30キロメートル未満	2万5000円	1万8000円	1万5000円
時速20～25キロメートル未満	2万円	1万5000円	1万2000円
時速15～20キロメートル未満	1万5000円	1万2000円	9000円
時速15キロメートル未満	1万2000円	9000円	7000円

※警視庁「反則行為の種別及び反則金一覧表」を基に筆者作成

出しすぎ注意！免許停止や取り消しの処分も

超過速度によっては、免許停止や取り消しの処分が下されることもあるため、注意が必要です。

違反点数に応じた処分は、以下の通りです。

●6～8点：30日間の免許停止
●9～11点：60日間の免許停止
●12～14点：90日間の免許停止
●15点～：免許取り消し

行政処分の前歴がある場合は、前歴の回数に応じて違反点数と停止期間が変わります。

例えば前歴が1回ある場合、違反点数4点で60日間の免許停止、10点で免許取り消しです。前歴が2回だと、違反点数2点で90日間の免許停止、5点で免許取り消しの処分になります。

スピード違反は一発で免許停止も！追い越しの際は特に注意しよう

一般道路では、制限速度や法定速度を守って運転する必要があります。

しかし、道路標識のない見晴らしのよい道路では、遅い車を追い越しながら、いつの間にか法定速度を超えてしまうことも考えられます。加速しているうちに時速90キロメートルを超えてしまうと、時速30キロメートル以上をオーバーして、違反点数は6点となり、一発で30日間の免許停止となるため、注意が必要です。

制限速度や法定速度は、その道路で出せるスピードの上限ですから、スピードメーターを確認しながら、無理な追い越しで加速することがないようにしましょう。