更新日: 2024.01.18 その他暮らし
ダイエットと節約を兼ねて週に一度「プチ断食」しています。健康に良いとも聞くのですが、このまま続けて大丈夫でしょうか…?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
プチ断食とは
断食とは一定の期間、固形物を食べない行為です。もともとは宗教的行為として有名ですが、近年は医療行為や民間療法として行われるケースもあります。
本来断食は「3日間」「1週間」など期間を決めて、その間は固形物を一切摂りません。しかし、最近は条件を緩めたプチ断食に挑戦する人も増えているようです。一口に「プチ断食」といっても方法はさまざまで、16時間食事を摂らない「16時間断食」や週に一度休日を利用して行う「休日断食」などがあります。
週に一度プチ断食をする場合の節約効果
プチ断食の方法はさまざまですが、仮に週に一度のペースで2食抜く断食を行うとします。総務省が公表する「家計調査(家計収支編)2022年」によると、単身世帯(勤労者世帯)の1ヶ月あたりの平均食費は3万9069円です。1ヶ月を30日間とする場合、1日あたりの食費は約1302円となります。1日3食食べると仮定すると、1食あたりの費用は約434円です。
断食で1日2食抜く場合、1日あたり約868円の節約になります。週に1度のペースで断食を行う場合、1ヶ月を4週とすると月に約868円×4週=約3472円の節約が可能です。1年間続けた場合は、1年を52週とすると約868円×52週=約4万5136円の節約になります。
先に解説したように単身世帯の平均食費は3万9069円なので、年間食費は3万9069円×12ヶ月=46万8828円です。週に一度のペースで2食抜く断食を行うと、年間食費の約1割を節約できることになります。
プチ断食のメリット・デメリット
プチ断食を行うメリットは、一定期間食べ物を摂らないことで胃腸を休めることができる点です。1日3食食べたうえで間食までしてしまうと、胃腸は消化吸収のために常に動いた状態となります。そこで、プチ断食によって胃腸を休めることで、胃腸が正常な機能を取り戻せる可能性があります。また、定期的にプチ断食を行うことで胃腸が小さくなり、食事量が減ってダイエット効果が期待できるともいわれています。
一方、プチ断食にはデメリットもあります。厚生労働省によると、極端に食事摂取量を制限するダイエットには、便秘・骨粗しょう症・貧血・月経異常など健康を損なうリスクがあるとしています。
プチ断食の場合、食事量の制限は限定的なので厚生労働省が注意喚起するような健康を損なうリスクは高くないと考えられますが、空腹によるふらつきやイライラ、体調不良などが起こる可能性もあります。また糖尿病などの病気がある場合は、医師の指示に従って行う必要があります。
プチ断食は自分の体調に合わせて行おう
週に一度プチ断食を行うことで、胃腸が正常な機能を取り戻し、健康効果やダイエット効果が期待できます。また、食事を抜くことで食費の節約も可能です。仮に週に一度、2食抜くプチ断食を行った場合、年間に約4万5136円の食費を節約できます。ただし、プチ断食にはリスクを伴うこともあるため、自分の体調に合わせて無理なく行うことが重要です。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 年次 2022年
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー