更新日: 2024.01.18 子育て

子どものお年玉の扱いに迷っています。管理方法と使い方はどうするのが正解でしょうか?

子どものお年玉の扱いに迷っています。管理方法と使い方はどうするのが正解でしょうか?
お年玉は、普段のお小遣いよりも受け取る金額が大きい傾向のため、使い道や管理の仕方に悩んでいる保護者も多いのではないでしょうか。貯金する場合は、どれくらいの割合にしている人が多いかも気になるところです。そこで、今回はアンケート結果をもとに小学生から高校生までの子どもがもらうお年玉の使い道や、管理方法について紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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小学生から高校生までのお年玉の使い道

株式会社学研ホールディングスが調査した「小学生白書」「中学生白書」(いずれも2023年10月調査)「高校生白書」(2021年月調査)をもとに、お年玉でもらった金額と使い道を紹介します。
 
・小学生のお年玉事情
 
小学生が2023年にもらったお年玉の平均額は2万1064円、中央値は2万円でした。お年玉の使い道は貯金が最も多く61.8%、2位がおもちゃで23.1%、3位がゲーム機・ゲームソフトで20.5%、4位がお菓子などの食べ物で19.9%、5位がキャラクターグッズで15.9%です。
 
学年別に見ると、1年生と2年生はおもちゃの割合が他の学年より多く、3年生と6年生は貯金の割合が全体平均より少なくなりました。5年生と6年生は、おもちゃの割合が全体平均より少なく6年生はゲーム機・ゲームソフトの割合が全体平均より多くなっています。
 
・中学生のお年玉事情
 
中学生が2023年にもらったお年玉の平均額は2万7255円、中央値は2万5000円でした。お年玉の使い道は貯金が最も多く56.8%、2位がお菓子などの食べ物で23.2%、3位が本・雑誌で22.8%、4位が洋服などの衣類で21.3%、5位がゲーム機・ゲームソフトで19.9%です。
 
男女別で見ると、男子はゲーム機・ゲームソフトが全体平均よりも多く、女子は本・雑誌、衣類が全体平均より多くなっています。
 
・高校生のお年玉事情
 
高校生が2021年にもらったお年玉の平均額は2万8144.7円、中央値は2万5000円でした。お年玉の使い道は貯金が最も多く71.9%、2位が洋服や服飾品で22.3%、3位が本・雑誌で21.2%、4位が美容・コスメで21.0%、5位が音楽で18.0%でした。
 
男女別で見ると、男子は6位のゲームやアプリが全体平均よりも多く、女子は洋服や服飾品、コスメや美容の割合が全体平均より高くなっています。
 

お年玉の管理方法

学研キッズネットが、お年玉の管理方法について行ったアンケートによると、「全額を親が管理している」と答えた人は42%、「基本は親が管理して一部を子ども自身が管理している」と答えた人は35%でした。「親が主に管理している」と答えた人が全体の8割近くに及んでいます。
 
お年玉の使い道としては、「子どもの欲しいものを買って残りを貯金」と答えた人が最も多く45%、「全額貯金」と答えた人が38%でした。一方、「全額子どもが欲しいものを買う」と答えた人は11%です。
 
金融広報中央委員会が2015年に行った「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)」によると、「お年玉を家の人に渡す」と答えた子どもは学年が上がるごとに減少しています。中学生や高校生では、お年玉を使ってお小遣いでは足りないものを買う子どもが多い傾向です。
 
また、銀行や郵便局に貯金する子どもは小学生と比べて中学生・高校生は少なくなっています。中高生になると、お小遣いで足りないものを購入したあと、残りを銀行や郵便局に預けている子どもが多いといえるでしょう。
 

お年玉の使い道や管理について親子で話し合うことはマネー教育の良い機会

多くの家庭では、お年玉を親が主体となって預かっている傾向が見られました。ただし、中学生以上になると全額親に預ける子どもは減っており、お小遣いで足りない分をお年玉で補充してほしいものを買い、残りは貯金する子どもが多い傾向です。
 
お年玉を全額貯金するのは、親としては安心ですが一部を使わせることも良いマネー教育になります。使う金額や使う内容を親子で話し合ったり、お小遣い帳をつけることを教えたりする良い機会になるでしょう。
 

出典

株式会社学研ホールディングス 小学生白書Web版2023年10月調査
株式会社学研ホールディングス 中学背白書Web版2023年10月調査
株式会社学研ホールディングス 高校生白書Web版2021年8月調査
学研キッズネット お年玉アンケート調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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