更新日: 2024.01.20 その他暮らし

【家で家を買う】都内に住む3人家族です。祖父母が買った家を売却したお金でアパートに引っ越したいのですが、現実的ではないでしょうか?

【家で家を買う】都内に住む3人家族です。祖父母が買った家を売却したお金でアパートに引っ越したいのですが、現実的ではないでしょうか?
家を購入後、そのまま住み続ける人がいる一方でどこかのタイミングで売りに出し、賃貸物件での生活への切り替えを考える人もいます。
 
購入した家が古くなってきたり、子どもが自立したりしたことをきっかけに、家の売却を検討する人も少なくありません。今回は、首都圏の中古住宅の売却価格相場について紹介しながら、住宅をできるかぎり高く売るためのコツについても解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

戸建て住宅の売却価格相場

公益財団法人東日本不動産流通機構のまとめた、首都圏における中古住宅の成約状況から売却価格の相場を見てみましょう。紹介するのは、2023年4~6月の成約状況です。
 

・首都圏の中古戸建て住宅の売却相場

築年数5年以下の中古戸建て住宅の売却相場は、4911万円でした。築年数6年以上の売却相場は、以下の通りです。


・築年数6〜10年:4661万円
・築年数11〜15年:4690万円
・築年数16〜20年:4209万円
・築年数21〜25年:3735万円
・築年数26〜30年:3501万円
・築年数30年超:2421万円

住宅は、年数経過に伴い売却相場が低下していくことがよく分かります。ひとくちに古い家といっても、基準には個人差がありますが、売却予定の住宅が首都圏にある戸建てかつ築年数30年超の場合は2000万円台半ばが売却相場といえるでしょう。
 

売却価格を決める要素

住宅の売却価格は、さまざまな要素によって決まります。ここでは、住宅の売却価格を決める主な要素について解説します。
 

・築年数

冒頭の売却相場のデータからも分かるように、築年数が経過するほど売却相場は下がっていく傾向があります。紹介したデータで築年数6〜10年の住宅よりも築年数11〜15年の住宅のほうが高いのは、東京都内や神奈川県の横浜市など都市部で需要が大きいためです。
 
新築よりは安いですが、そこまで古くはない住宅の需要が大きいことから、売却価格の相場も上がっていることが推測できます。
 

・面積

住宅の構造によっても異なりますが、同じ地域にある同じ築年数の住宅であれば、一般的に面積の広い住宅のほうが売却価格は高くなる傾向です。戸建て住宅の場合には、土地面積と建物面積によっても売却価格に差が出てきます。建物そのものが古くても土地が広ければ、相場よりも高く売れる可能性があるでしょう。
 

・地域

住宅の売却価格は、同じ築年数や面積でも都市部と郊外では大きく異なる可能性があります。人口が多い都市部ほど高くなることが一般的です。例えば、築年数30年以上の戸建て住宅の場合、東京都内の売却価格の相場は約3631万円ですが、埼玉県では約1401万円、千葉県では約1469万円と大きな差となっています。
 

住宅を高く売るコツ

面積や住宅の建っている地域が重要になるとはいえ、今から変更することはできません。そこで、ここでは住宅を可能な限り高く売るためのコツを紹介します。
 

・似た物件の売却状況を確認する

同じような地域・面積・築年数の物件の売却状況を確認しましょう。相場の把握は、非常に重要です。そのうえで、不動産会社へ査定依頼を行い相場との比較を行います。
 

・複数の不動産会社に査定を依頼する

不動産会社も、1社ではなく複数に査定を依頼することが大切です。また、評価内容も確認し、その査定額となった理由を把握します。査定額だけではなく評価内容も比較できれば、より一層売却を依頼する価値の高い不動産会社を選べます。
 

・住宅内をきれいにしておく

査定や購入を検討している人の訪問に備え、住宅内を掃除しておきましょう。きれいに使用していたことがアピールできる状態にしておきます。見た目のイメージは、非常に重要です。内覧者の第一印象を悪くしないように注意しなければいけません。
 

情報収集をしてから住宅を売却しよう

首都圏では、築年数30年超という中古戸建住宅でも2000万〜3000万円で売却できる可能性があります。しかし、実際に住宅のある地域や土地および建物の面積などにより、売却価格は大きく変動するため、自分でも調査することは必要です。
 
売却を検討している場合は、まず十分な情報収集をしたうえで、複数の不動産会社へ査定依頼しましょう。また、査定や購入希望者の内覧に備えて、住宅内をきれいにしておくことも売却価格を上げるためのポイントの一つです。
 

出典

公益財団法人東日本不動産流通機構 首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況【2023年4~6月】
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集