更新日: 2024.02.22 その他暮らし
「高く売れるから」と旧硬貨を母にもらいました…本当に価値はありますか?
「高く売れるから」と旧硬貨をもらった場合、買い取り業者へ行けば本当に高く買い取ってもらえるのでしょうか。今回は、旧硬貨の価値や古銭買取業者での買い取り相場について調べてみました。
>>> 【動画で見る】「高く売れるから」と旧硬貨を母にもらいました…本当に価値はありますか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
旧硬貨とは? 今でも使える?
旧硬貨とは、現在は発行されていないお金のことです。旧硬貨の中には、今でも使えるものがあります。
財務省によると、今は発行されていないお金で、現在でも使える硬貨は以下の通りです。
●5円黄銅貨(国会議事堂・穴無:昭和23年発行)
●5円黄銅貨(稲穂等・楷書体:昭和24年発行)
●10円青銅貨(平等院鳳凰堂・ギザあり:昭和26年発行)
●50円ニッケル貨(菊・穴無:昭和30年発行)
●50円ニッケル貨(菊:昭和34年発行)
●100円銀貨(鳳凰:昭和32年発行)
●100円銀貨(稲穂:昭和34年発行)
●500円白銅貨(桐:昭和57年発行)
●500円ニッケル黄銅貨(桐:平成12年発行)
※出典:財務省「よくあるご質問 昔のお金は使えますか」
「ギザ10」として知られている10円青銅貨など、見たことのある硬貨もあるでしょう。しかし見慣れない硬貨をスーパーやコンビニなどで使う場合、確認に時間がかかる可能性があります。また、ATMには対応していない旧硬貨もあるため、使う際は注意が必要です。
旧硬貨の価値は? 買い取り相場もご紹介
旧硬貨は現在でも使用可能で、価値は基本的に額面通りです。しかし「未使用品である」「発行枚数が少ない」など、旧硬貨によっては希少価値が付く場合があります。
例えば、昭和26年から33年まで発行されていた10円青銅貨。ある買い取りサイトでは、未使用品であれば買い取り価格が1万円以上に設定されているものもあるようです。
旧硬貨は発行枚数が少ない年のものに、希少価値が付くこともあります。
造幣局「貨幣に関するデータ 年銘別貨幣製造枚数【令和4年銘】」によると、10円青銅貨は昭和26年に1億106万8000枚発行され、以降は4億から5億枚発行された年が多くあるように見受けられました。しかし昭和33年の発行枚数は2500万枚と少なく、この年の10円青銅貨は状態が悪くなければ額面以上で取引されています。
また、素材の価値によって額面以上で取引される硬貨もあります。硬貨の状態・年号・エラー箇所などさまざまな項目を査定するため、コレクターの需要によっては額面以上で売れる場合があります。
旧硬貨の価値は基本的には額面通り! 状態や年号によっては高く売れることも
旧硬貨が手に入った場合、基本的には額面通りで使えます。
旧硬貨の中でも発行枚数の少ない年のもので状態がいい場合は、高く売れる場合があるでしょう。そのため、額面通りで使う前に査定してもらうといいかもしれません。
また、期待していたほどの価値がない場合でも、今後高く売れるかもしれない可能性を考えて、手元に残しておくのもいいでしょう。
出典
財務省 昔のお金は使えますか
造幣局 年銘別貨幣製造枚数【令和4年銘】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー