便座が冷たいのはいや!冬は「トイレ」の電気代が高くなる?
配信日: 2024.01.21 更新日: 2024.01.23
そこで今回は、便座と洗浄水を温めるためにトイレの電源を入れっぱなしにした場合に、いくらの電気代がかかるのかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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温水洗浄便座トイレの種類
温水洗浄便座トイレには、大きく分けて以下の2種類があります。
●瞬間式
●貯湯式
上記は、洗浄水の温め方に違いがあります。
瞬間式は、便座使用時に瞬間的にお湯を沸かすタイプです。お湯を沸かす際の消費電力は大きくなりますが、お湯を保温しておく必要がないため、電気代を抑えられます。便座は、常時温められるものと、利用時に温められるものがあります。
対して貯湯式は、内蔵されたタンクの水をあらかじめお湯にして保温しておきます。常にヒーターで洗浄水と便座を温めているため、ランニングコストがかかります。
トイレの種類だけではなく、タイプによってもかかる電気代は異なるといえるでしょう。
トイレにかかる電気代
ここでは、それぞれのタイプ別に、トイレにかかる電気代を見てみましょう。瞬間式と貯湯式のトイレにおける電気代の一例は、表1の通りです。
表1
タイプ | 年間消費電力量 | 年間電気代 |
---|---|---|
瞬間式 | 112キロワットアワー | 2570円 |
貯湯式 | 194キロワットアワー | 4370円 |
※パナソニック株式会社「温水洗浄便座(ビューティ・トワレ) 比較表」を基に筆者作成
表1より、瞬間式と貯湯式にかかる電気代は、年間にして約1800円の差が生じることが分かりました。貯湯式は常にお湯を保温しているため、その分電気代が高くなってしまいます。
なお、便座の温めにかかる消費電力は、40〜50ワットほどです。電力料金目安単価31円/キロワットアワー(税込み)として、24時間つけっぱなしにすると約30~37円、1ヶ月にすると約900~1110円の電気代がかかります。冬に便座暖房をオンにし続けていた場合には、1ヶ月に約1000円の出費が増えることになるでしょう。
トイレにかかる電気代は、製品や使用頻度によって異なりますので、あくまでも目安として参考にしてください。
節約する賢い使い方
温水洗浄便座トイレでは、便座や洗浄水の温めに年間約2600~4400円の電気代がかかることが分かりました。少しでも電気代を節約するには、以下の方法を試してみましょう。
●エコモードや切タイマーなどを設定する
●便座のふたは閉める
●便座と洗浄水の温度を調整する
●長時間使用しない場合は、コンセントからプラグを抜く
最近では、エコモードや切タイマーなどの便利機能が搭載されたトイレも多くあります。トイレを使用していない場合は自動で保温温度を調整したり、生活サイクルを学習して適宜節電したりしてくれますので、効率よく節電できるでしょう。
さらに、便座のふたをこまめに閉めるとか、季節に応じて温度を調整するといった方法も、消費電力の削減に効果が期待できます。また、外出や旅行などで長時間使用しない場合には、コンセントからプラグを抜いておくことで、待機電力がかからずに済みます。
トイレにかかる電気代は年間約2600~4400円
今回の結果より、温水洗浄便座トイレにかかる電気代は、年間2600~4400円ほどであることが分かりました。ただし製品やタイプによって、かかる電気代には多少の差が見られます。
夏は電源を切っていても、便座の冷たさは気にならないかもしれませんが、冬は温かさをキープするために、どうしても電気代がかかってしまいます。冬に便座暖房機能を使用し続けた場合は、1ヶ月に約1000円の出費が増えますので、注意が必要です。
今回ご紹介した節電の方法を意識することで、効率よく電気代を抑えられるでしょう。
出典
パナソニック株式会社
よくあるご質問 温水洗浄便座の電気代と消費電力を抑える機能は
温水洗浄便座(ビューティ・トワレ) 比較表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー