同じ銀行で複数の口座は作れる? 教育資金や老後資金を別の口座でとっておきたいのですが

配信日: 2024.01.23 更新日: 2024.01.24

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同じ銀行で複数の口座は作れる? 教育資金や老後資金を別の口座でとっておきたいのですが
生活費や貯金は、同じ口座で管理していると、いくら貯まったのか管理しにくいのがデメリットです。賢く貯金をするには、生活費の口座と貯金の口座を分けたほうがよいでしょう。しかし、同じ銀行で複数の普通預金口座を作ることはできるのでしょうか。
 
そこで本記事では、複数の普通預金口座を作れるのかについて解説します。あわせて、口座を使い分けてうまく貯金するコツを紹介します。
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複数の口座は作れるか?

一般的に、同じ金融機関内において普通預金口座は「原則1人1口座」となっています。そのため、基本的に複数の普通預金口座を持つことはできません。その理由としては、以下のようなものがあります。

●同じ名義の口座が複数ある場合、ミスを起こす確率が高まる
●口座管理にコストがかかる
●架空請求の振り込みやマネーロンダリングといった犯罪防止目的

もちろん、原則なので各銀行の支店に相談してやむを得ないと判断された場合は、複数の普通預金口座を作れる可能もありますが、あくまでも例外と認識しておきましょう。
 

別の銀行で普通預金口座を作ることも選択肢の一つ

同じ銀行内で普通預金口座は原則1人1口座ですが、他の銀行にすれば普通預金口座を作ることは可能です。管理が増えることになりますが、例えばA銀行は生活費、B銀行は貯金(教育費や老後費用)とすると貯金はしやすくなるでしょう。
 
自動引き落とし設定ができる普通預金口座は、固定費などが引き落としされているといつのまにか残高が減ってしまうため、貯金をしてもいくら貯まったのか把握しにくい傾向です。
 
そうなると、貯金のモチベーションが上がりません。使い道ごとにお金の見える化し、貯金をしやすくするためには、複数口座を持って管理することも有効です。
 

「つかいわけ口座」を活用する

ネット銀行を含む一部の銀行には、お金を目的別に管理できる「つかいわけ口座」を設定することができます。銀行によっては、「目的別口座」など名称が異なり、設定はスマホアプリで行うケースがほとんどです。
 
つかいわけ口座では、毎月または毎週、設定した日に設定した金額を自動的に振り替えてくれます。こうしたサービスを活用すれば、複数口座を持たなくても同じ効果が期待できるでしょう。
 

口座を使い分けてうまく貯金するコツとは?

口座を使い分ける際は、「給与受取(生活)用口座」「貯金用口座」「緊急時用口座」の3つを作っておくのがおすすめです。あまり細かく口座を分けすぎると、管理が大変になってしまいます。
 
・給与受取(生活)用口座
文字通り、給料を振り込んでもらったり生活費を引き出したりする口座のことです。現在使っている口座をそのまま「給与受取(生活)用口座」にするとよいでしょう。
 
・貯金用口座
教育資金や老後資金を貯めておくために使います。給与が振り込まれたら、すぐに「貯金用口座」に移動させるように設定しておきましょう。これを「先取り貯金」といいます。先取りしておくことで、お金の使い過ぎを防ぐことが可能です。
 
・緊急時用口座
病気になったときなど、突発的にお金が必要になったときに使うためのお金です。冠婚葬祭などにも活用できるでしょう。
 

「つかいわけ口座」などのサービスを利用して上手に貯蓄をしよう

「複数の普通預金口座を持てば、使い道ごとにお金の見える化がしやすくなるため便利なのに」と思う人はいるでしょう。しかし、ミスや犯罪防止、コスト削減の観点から一般的に同じ銀行内において普通口座は「原則1人1口座」となっています。
 
ただし、ネット銀行を含む一部の銀行では、お金を目的別に管理できる「つかいわけ口座」を提供しています。こうしたサービスをうまく活用して、教育資金や老後資金を貯金していくことも選択肢の一つです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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