神社のおさい銭、一定額を超えていないと銀行の入金手数料で寄付の意味がなくなるって本当?
配信日: 2024.01.25
そこで本記事では、銀行の手数料とおさい銭のこれからについて見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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大量硬貨取扱手数料とは?
銀行では「大量硬貨取扱手数料」を設けています。そのため、銀行の窓口に大量の硬貨を持ち込み入金すると、取扱手数料がかかるケースがあるのです。ただし、銀行によってかかる手数料は異なるため、いくつかの大手銀行窓口に硬貨を持ち込んだ場合を例に挙げて説明します。
1~50枚……無料
51~100枚……550円
101~500枚……825円
501~1000枚……1100円(以降、500枚ごとに550円加算)
1~100枚……無料
101~500枚……550円
501~1000枚……1320円
1001枚以上……1980円(以降、500枚ごとに660円加算)
1~100枚……無料
101~500枚……550円
501~1000枚……1100円
1001枚以上……1650円(以降、500枚ごとに550円加算)
例えば、みずほ銀行に1円玉を200枚持ち込んだとします。みずほ銀行では、「101~500枚」の持ち込みで、手数料が550円かかります。ということは、「手数料550円-持ち込み200円=350円」のマイナスになってしまうのです。「複数回に分けて銀行の窓口に硬貨を持ち込めば、手数料は無料になるのでは?」と考える人もいるでしょう。
しかし、同じ日であれば、合算した硬貨枚数に応じた手数料が取られてしまいます。例えば、みずほ銀行に100枚ずつ2回に分けて持ち込んでも、同じ日であれば200枚の手数料が取られてしまうのです。
なお、ATMの場合は窓口とは手数料が異なります。
1~25枚……110円
26~50枚……220円
51~100枚……330円
1~100枚……無料
1~100枚……無料
ただし、利用限度枚数が限られているうえ、全てのATMで硬貨の取り扱いをしているわけではありません。
ちなみに、近年ではおさい銭をスマートフォンでQRコードを読み取り奉納できる神社もでてきました。まだ決して多くはありませんが、このような流れの中、もしかするとおさい銭のキャッシュレス化も今後進んでいくのかもしれません。
神社のおさい銭は一定額以上なければ銀行の入金手数料でマイナスになる!
銀行の窓口に大量の硬貨を持ち込み入金すると、取扱手数料がかかるケースがあります。そのため、神社が奉納されたおさい銭を銀行に持ち込むと、金額と枚数によっては手数料でマイナスになってしまうこともあるのです。ただし、ATMを使えば、無料となる銀行もあります。
しかし、利用限度枚数が限られており、硬貨の取り扱いを行っていないATMもあります。このような流れの中で、近年おさい銭のキャッシュレス決済を導入する神社もでてきました。いまだ珍しいサービスではありますが、海外からの観光客なども増える中、手数料対策をできるキャッシュレス決済は、今後神社仏閣でも一般的になってゆくかもしれません。
出典
ゆうちょ銀行 硬貨取扱料金の新設(窓口での取り扱い)
ゆうちょ銀行 ATM硬貨預払料金の新設・ATMでの硬貨取扱時間帯の変更
みずほ銀行 大量硬貨取扱手数料の新設について
みずほ銀行 ATMで硬貨入出金がしたい。いつ、どこでできますか
三菱UFJ銀行 その他手数料
三菱UFJ銀行 三菱UFJ銀行のATM:三菱UFJ銀行のキャッシュカード・通帳をご利用のお客さま
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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