息子は医学部狙いなので浪人するかもしれません。1年間で教育費はいくら掛かりますか?
配信日: 2024.02.05 更新日: 2024.02.09
多くの人が気になるのが、子どもが1年間充実した浪人生活を送れるようサポートするために、教育費は追加でいくら必要になるのかということではないでしょうか。そこで本記事では、医学部を浪人して再受験するときにかかる費用の相場を、予備校・塾の費用と受験にかかる費用に分けてまとめました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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浪人期間にかかる予備校費用の目安
医学部に限らず、大学受験で浪人する場合にかかる費用で最も負担が大きいのは、予備校に通うための費用です。予備校に通わず、いわゆる宅浪を選択する道もありますが、難関である医学部に再挑戦するための準備は、自学だけではハードルが高いでしょう。
それでは、浪人生の予備校費用は1年間でいくらくらいかかるのでしょうか。じゅけラボ予備校(大阪市)が、2023年9月に浪人生・浪人経験者の保護者300人と浪人生・浪人経験がある19~26歳の男女298人を対象に実施した「浪人生の塾・予備校費用に関するアンケート」によると、予備校・塾の月額費用は2~10万円、季節講習や特別講習代を含む予備校・塾の年間総費用は、70~150万円がボリュームゾーンです。
どこの予備校に行くか、どのような講座を受講するかなどによって大きな差が生じることが予想されますが、年間150万円はかかる可能性があることを、認識しておく必要があるでしょう。
医学部専門の予備校に通う場合はさらに費用がかかる場合も
医学部合格を目指す浪人生の選択肢として、医学部専門の予備校で学ぶ方法もあります。医学部入試に精通した講師の指導を受けられること、医学部入試の情報を豊富に持っていることが、医学部専門の予備校のメリットです。
ただし、医学部予備校の費用は総合予備校と比較して高額な場合が多いため、相当な費用負担を覚悟する必要があります。現役生徒と比べると、浪人生のほうが多くの費用がかかる傾向にあります。
一例ですが、医学部専門の大手A予備校の受講費用は、授業料だけで400万円超、入学金などを合わせると500万円超となっています。また、B予備校では授業料が550万円超、その他費用を合わせると700万円近い費用がかかる料金設定となっており、A予備校が特別に高額なわけではないことが分かります。
医学部専門の予備校に通う選択をした場合は、300~700万円程度が費用の相場と考えておくとよいでしょう。
受験自体にかかる費用も考えておく必要がある
大学を受験する費用も計算に入れておく必要があります。主にかかる費用は、次のようなものです。
●受験料
●交通費
●宿泊費
●第2志望以下の学校の納付金
受験料は、受験する学校の数だけ必要になります。国公立大学を受験する場合は、どの大学を受験しても受験料は同じです。私立大学は学校ごとに受験料が設定されているため、志望校の受験料を把握しておきましょう。
地元から離れた地域の大学を受験する場合は、交通費・宿泊費もかかります。飛行機を使う場合など、1校の受験につき10万円単位で費用がかかるケースもあります。
また、私立大学を併願した場合、第1志望校の結果が分かる前に、第2志望校以下の入学手続きの締め切りがくることがあります。滑り止めとしてキープしたい学校は入学金などの納付金を納めておく必要がありますが、より志望順位が高い学校に合格しても、すでに納めた納付金は戻ってきません。 医学部の納付金は100~200万円かかることも珍しくないため、大きな負担になる可能性があります。
医学部に一浪すると数百万円必要なケースもある
医学部の受験に失敗して1年間浪人すると、予備校の費用だけでも70~700万円程度かかる可能性があります。さらに、受験の実費や第2志望以下の合格校に、第1志望校に落ちたときの担保として納める納入金などを含めると、数百~1000万円以上の金額が必要となるケースもあるでしょう。浪人した場合に備えて、まとまった資金の準備をしておく必要があります。
出典
じゅけラボ予備校 浪人生の塾・予備校費用に関するアンケート
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー