更新日: 2024.02.13 子育て

「小学生のうちに教育資金を貯めましょう」と言われますがなかなか貯まりません。公立小学校なのにどの費用が多くかかっているのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「小学生のうちに教育資金を貯めましょう」と言われますがなかなか貯まりません。公立小学校なのにどの費用が多くかかっているのでしょうか?
子どもを育てるうえで、多くの保護者が教育資金の確保に頭を悩ませていることでしょう。一般的に、子どもの教育費は中学から高校と高等教育になるごとに増えていきます。「小学生のうちに教育費を貯めるのがおすすめ」と言われるのは、そのためです。
 
しかし、小学校でも一定の教育費用は必要です。そこで本記事では、公立高校に子どもを通わせる場合にかかる費用の内訳や、教育費を効率よく貯めるポイントを解説します。
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公立小学校にかかる費用の概要

文部科学省が実施した「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立小学校に通う子どもにかかる費用は1年で35万2566円でした。その内訳は、学校費が6万5974円、学校給食費が3万9010円、学校外活動費が24万7582円であり、学校外活動費が全体の70%を占めています。
 
学校外活動費は補助学用費とその他の学校外活動費からなり、補助学用費に該当するのが塾、通信教育、家庭教師への月謝、自主学習のドリルなどです。また、その他の学校活動費は音楽や習字、英会話など趣味・教養を身につける習い事の費用などが該当します。
 
つまり、塾や習い事が多ければどうしても教育費がかかります。東京を中心とする首都圏では中学受験が盛んなので、小学校中学年から学習塾へ通う子どもも珍しくありません。そのため、公立小学校に通っていても、なかなか教育資金が貯まりにくいケースもあります。
 

公立小学校に子どもを通わせながらお金を貯めるコツ

公立小学校に子どもを通わせた場合、私立小学校に比べると学校費や学校給食費はおさえられます。そのため、子どもの教育資金を効率よく貯められるかどうかは、学校外活動費をどうコントロールするかにかかっていると言ってよいでしょう。
 
本項では、公立小学校に子どもを通わせながら教育費用を効率よく貯めるコツを紹介します。
 

子どもの習い事や塾は厳選する

塾に通わせたり習い事をさせたりすると、どうしても費用がかかります。さまざまなことに興味があったり、友だちと一緒に塾に通いたかったりする子どもの場合、要求を全て聞いていれば、費用がいくらあっても足りません。
 
特に、中学受験を検討している場合、3~4年生からは塾に費用がかかると思って習い事を厳選しましょう。また、地域の方が教えているような習い事を選んで、費用をおさえる方法もあります。
 

アルバイト・パートの時間を増やす

子どもが小学生になれば、時間に余裕ができる家庭もあります。アルバイトやパートを増やす、正社員に復帰するなどして働く時間を増やして収入を増やせば、教育資金を貯める余裕もできるでしょう。
 
働く時間はあまり確保できないけれど、効率よく稼ぎたい場合は、給与が高い傾向にある夜勤や早朝の勤務を選ぶとよいでしょう。また、土日に出勤すると時給が高い職場もあります。土日は配偶者に子どもを見てもらえるなら、そのときに集中して働くと効率よく収入を増やせます。
 

NISAを利用して資産形成を試みる

超低金利が続く現在は、定期預金や学資保険を利用しても元本がほとんど増えず、利用するメリットをあまり感じられないでしょう。資産を増やしたいなら、定期預金や学資保険と並行してNISAやつみたてNISAを利用するのも1つの方法です。
 
2024年からNISAの仕組みが変わり、非課税の保有期間が無期限化しました。また、つみたてNISAの場合、少額から投資できます。元本割れするリスクはありますが、株式投資などの一般的な投資に比べるとリスクは低く、利益が非課税なので行ってみる価値はあるでしょう。
 
例えば今まで毎月5万円貯蓄していたら、2万円を定期預金、3万円をNISAに投資してみるのも1つの方法です。
 

習い事を厳選するなどしてお金を貯める工夫をしよう

公立小学校に子どもを通わせた場合、学校にかかる費用はおさえられます。しかし、習い事や塾、通信教育を多数利用すればその分だけ費用がかかるので、暮らしに余裕がなくなる場合もあるでしょう。
 
子どもの教育資金を小学校のうちにできるだけ貯めたいのなら、子どもの塾や習い事は予算を決めて厳選しましょう。また、NISAやつみたてNISAなど低リスクの投資を行って資産形成を行うのもおすすめです。
 

出典

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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