更新日: 2024.02.14 その他暮らし

ドッグランで「大型犬」が自分のペットに衝突してきてけがをさせられました。大型犬の飼い主に「損害賠償責任」はありますか?

ドッグランで「大型犬」が自分のペットに衝突してきてけがをさせられました。大型犬の飼い主に「損害賠償責任」はありますか?
近年はペットブームで、一般社団法人日本ペットフード協会によると2022年は犬の新規飼育率が過去10年間で最多という結果が出ているようです。ペットを飼っているうえで気になるのが、他の犬とのかかわり方です。
 
もし他の犬が自分のペットに衝突してきて、けがをしてしまった場合は、ぶつかってきた犬の飼い主が賠償責任を負ってくれるのか気になる人もいるでしょう。
 
そこで本記事では「ドッグランで他の犬が自分のペットに衝突し、けがをしてしまった場合はぶつかってきた犬の飼い主が損害賠償責任を負ってくれるのか」について、実際の裁判例を基に解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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飼い主の占有責任とは?

まずは、飼い主の占有責任ついて解説していきます。そもそも占有とは、法律上で動物を飼うことを示す言葉で、占有者とは飼い主のことです。
 
このペットの占有責任について、民法第718条では以下のように規定されています。「動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。」この条文を簡単にいうと「飼い主はペットが他人にけがなどを負わせた場合は責任を負わなくてはならない」という意味となります。
 
つまり、今回のような「他の犬がドッグランで自分のペットとぶつかって、自分のペットがけがを負ったとき」という状況では、ぶつかってきた犬の飼い主は損害賠償責任を負う必要があるということです。飼っているペットの責任は飼い主にあることを押さえておきましょう。
 

実際に裁判で損害賠償が認められた例

平成28年に行われた裁判を参考にして、損害賠償責任が認められた例を見ていきましょう。この事件はドッグランにて小型犬の飼い主に大型犬が衝突し、重傷を負わせてしまったというものです。
 
裁判において、大型犬の飼い主は占有者としてペットを相当の注意を持って管理したことが証明できなかったため、民法第718条により損害を賠償する責任を負う必要があると判断されました。
 
この裁判では、治療費や慰謝料などを含めて約104万円が大型犬の飼い主に請求される結果となりました。
 
ドッグランでは自由に犬を放して遊ばせてあげられます。しかし、施設によってそれぞれルールが設けられており、なかには飼い主は犬の興奮状態などを察知したら一度ドッグランから出るように、とされているところもあるようです。
 
常に自分のペットから目を離さず、危険を察知したらすぐに声をかけ、いったんリードをつけて落ち着かせるなどの措置を講じることが必要であるといえます。自分のペットの責任は飼い主である自分にあるということを念頭に置きながら、ペットを育てていくことが大切です。
 

ペットの責任は飼い主にあるということを頭に入れて、ペットを育てよう

本記事では「ペットの責任は飼い主にあり、もし他の犬にけがを負わせた場合は飼い主が損害賠償責任を負わなくてはならない」ということについて民法や裁判例を基に解説しました。
 
ペットは大切な家族です。だからこそ、ペットの責任は自分にあるのだということを肝に銘じて、ペットを育てていくことが大切です。
 
またドッグランなどの施設でリードを離すときには、自分の犬の動向を常に確認し、危険がないかどうか監視する必要があることも念頭に置いておきましょう。
 

出典

一般社団法人 日本ペットフード協会 令和4年全国犬猫飼育実態調査 III主要指標(20ページ)
デジタル庁 e-GOV法令検索 民法 第七百十八条
裁判所 平成28年12月26日判決言渡 同日原本交付 裁判所書記官 平成27年(ワ)第1105号 損害賠償請求事件
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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