【水へのこだわり】都内の「水道水」が信じられないので、「ペットボトルの水」を買っています。「年間」でどれだけ料金が変わるでしょうか?

配信日: 2024.02.15

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【水へのこだわり】都内の「水道水」が信じられないので、「ペットボトルの水」を買っています。「年間」でどれだけ料金が変わるでしょうか?
日本の水道水は、安心して飲めるように塩素消毒が行われているため、残留塩素や味が気になるという方もいるのではないでしょうか。水道の質が信用できないので、代わりにペットボトル入りの水を飲んでいるという方もいることでしょう。
 
本記事では、東京都の水道料金とペットボトル入りの水の費用を紹介したうえで、年間でどのくらいの差が出るのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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1日に必要な水分摂取量は1.2L!ペットボトル入りの水を毎日買うといくら?

人が生きていくためには、水が欠かせません。厚生労働省が後援する「健康のため水を飲もう」推進委員会の資料では、人間が一日に必要な水の量を2.5Lとしています。2.5Lのうちで、食事で得られる水分は1.0L、体内でつくられる水分は0.3Lです。
 
つまり、人間が1日に必要な飲み水の量は1.2L(2.5-1.0-0.3=1.2L)となります。この数値をもとにして、水道料金とペットボトル入りの水の費用を比べてみましょう。
 

・ペットボトル入りの水の価格

ペットボトル入りの水は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、自動販売機、インターネット通販ショップなど、さまざまな場所で販売されています。取扱店舗、水の種類や容量などによって価格には差があります。ここでは、気軽に購入しやすいコンビニエンスストアの販売価格を見ていきましょう。
 
大手コンビニエンスストアで販売されている水の価格を調べてみたところ、2Lで約100円でした。1Lあたりでは、約50円(100円÷2L)です。1日に必要な飲み水の量は1.2Lなので、1日あたりの飲み水の金額は約60円(50円×1.2L)となります。月額(30日で計算)では約1800円、年間では約2万1600円の費用がかかる計算です。
 

毎日1.2Lの水道水を飲むと水道料金はいくら?

水道料金はお住まいの地域、使用量、呼び径などによって異なります。呼び径とは、水道料金を算出する際に用いるメータの口径区分のことです。メータのサイズによって基本料金が変動します。
 
一般家庭では、13~25mmが用いられるケースがほとんどです。東京都(23区)の水道の基本料金を調べてみたところ、呼び径13mmの場合は860円、呼び径20mmの場合は1170円、呼び径25mmの場合は1460円でした。
 
水道料金には、基本料金のほかに、従量料金も発生します。東京都が実施した「生活用水実態調査」によると、世帯人員あたりの平均使用水量は、1人世帯で8.1m³でした。使用水量6~10m³の従量料金は、1m³につき22円(呼び径13~25mm)です。1m³=1000Lなので、1Lあたりの換算額は0.022円です。
 
この数値をもとにして、1日に必要な飲み水の金額だけ計算すると、0.024円となります。1ヶ月間では0.72円、年間では8.64円がかかる計算です。
 
ただし、水道料金を計算する際には、飲み水以外の水使用量、基本料金、消費税、下水道料金なども加味しなくてはなりません。そのため、実際の水道料金の単価はもっと高くなるでしょう。
 
東京都水道局の公式サイトを参照すると、消費税や下水道料金を含めた水道料金の単価は、1Lあたり0.24円で計算した金額が掲載されています。この単価で計算すると、1日あたり0.288円の水道料金が発生します。1ヶ月では8.64円、年間では103.68円です。
 

ペットボトル入りの水よりも水道水を飲む方がコスパがよい!

水道水とペットボトル入りの水を比較すると、水道水の方がコスパに優れています。水道水1Lあたりの単価を0.24円として、飲み水だけの水道料金を算出すると、年間で104円ほどしかかかりません。
 
一方ペットボトル入りの水は、年間で2万1600円の費用がかかります。ペットボトル入りの水を長期で飲み続けたらかなりの額になるでしょう。品質が気になって水道水が飲めないという方は、浄水器の設置を検討してみるのも手です。
 

出典

厚生労働省 いま知りたい水道-日本の水道を考える-
厚生労働省 健康のため水を飲もう推進委員会 健康のため水を飲もう
東京都水道局 水道料金・下水道料金の計算方法(23区)
東京都水道局 もっと知りたい「水道」のこと
東京都水道局 水の上手な使い方
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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