更新日: 2024.02.16 子育て

【私立と公立の比較】「私立高校」と「公立高校」では、入学時にかかる費用にどれくらい差があるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【私立と公立の比較】「私立高校」と「公立高校」では、入学時にかかる費用にどれくらい差があるの?
わが子の高校進学に費用がいくらかかるのかがイメージできずに、不安な方もいらっしゃるかもしれません。私立高校と公立高校で、必要な金額は変わります。
 
そこで今回は、高校の入学時にかかる費用が、私立と公立でどれほど違うのかを比較しながら、高校入学に必要な資金について解説します。
 
子どもの教育費について不安がある方は、ぜひ最後までお読みください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

入学時にかかる費用の内訳

まずは、入学時にかかる費用の内訳について見てみましょう。学校によって違いがありますので、一例を以下にまとめました。

・入学金
 
・施設整備費
 
・教科書などの教材
 
・制服
 
・授業料
 
・学校納付金
 
・修学旅行積立金

私立高校と公立高校では、入学時にかかる費用の項目は異なる可能性があります。入学時にかかる費用には、入学金だけではなく、制服代や授業料なども含まれます。なお、公立高校における「施設整備費」は、国や自治体が負担していることもあるようです。
 

入学時にかかる費用の平均

入学時にかかる費用の内訳が分かったところで、実際にいくら費用がかかるのかを、私立と公立に分けて見てみましょう。
 
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、高等学校の初年度にかかる費用(学習費総額)は以下の通りです。

・公立高校:62万9459円
 
・私立高校:127万6978円

私立と公立の差は64万7519円と、倍以上も違います。私立と公立の費用で大きな差が見られるのは「学校教育費」です。
 
次は、学校教育費の内訳と、それぞれの費用を見てみましょう。
 
表1

学校教育費 公立 私立
入学金等 1万6143円 7万1844円
授業料 5万2120円 28万8443円
修学旅行費等 1万9556円 2万6549円
学校納付金等 3万2805円 11万5808円
図書・学用品・実習材料費等 5万3103円 6万4259円
教科外活動費 3万9395円 4万7013円
通学関係費 9万1169円 12万9155円
その他 4970円 7291円

※文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」を基に筆者作成
 
表1の費用を見てみると、公立と私立で大きな違いがあるのは「授業料」です。
 
その差額は23万6323円にものぼり、5倍以上違います。なお、入学金のみに絞って見てみると、公立高校は1万6143円、私立高校は7万1844円と、5万5701円もの違いがあることが分かります。
 

入学時にはまとまったお金が必要! 早めに準備しよう

今回の結果から、入学時の費用(初年度分)は、公立高校と私立高校で64万7519円の違いがあることが分かりました。
 
高校進学後は、初年度だけではなく、毎年教育費がかかります。わが子の高校進学にあわせて、早めに教育資金を準備することが大切です。十分な教育資金を準備できない場合には、公立高校へ進学することで出費をおさえられます。子どもと相談しながら、将来の出費について考えましょう。
 

出典

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 表2 学年(年齢)別の学習費総額(5ページ目) 表4-4 高等学校(全日制)の学校教育費の支出構成(11ページ目)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】子どもの教育費はいくらかかるの?かんたん30秒でシミュレーション

ライターさん募集