更新日: 2024.04.02 その他暮らし
東京は「物価」が高く、「家」も狭いので地方への移住を検討中。小学生の子どもがいますが、地方の暮らしやすさはどうなのでしょうか?
しかし、東京での暮らしは買い物に出掛けるにも困らない、自動車を持たずに生活できるなど利便性が高く、本当に移住するべきかどうかを悩む人もいるのではないでしょうか。
本記事では、東京と地方の物価がどのくらい違うのか、東京在住の人が家にかける年間支出について詳しく解説します。その他にも、記事内では地方に移住するメリットもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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東京と地方の物価の違いはどのくらい?
総務省の「小売物価統計調査(構造編)」によると、東京都の平均消費者物価地域差指数が104.7で最も高いとのことです。また、東京都の次は、神奈川県の103.1でした。逆に平均消費者物価地域差指数が最も低いのは、宮崎県の96.1、次に群馬県の96.2です。
平均消費者物価地域差指数を地域別で見てみると、最も高いのは東京都区部の105.5、次に神奈川県川崎市の104.0、横浜市の103.7、相模原市の101.9と続いており、都市部の物価水準は高いことが分かっています。同様に、平均消費者物価地域差指数の低い地域は群馬県前橋市の96.1となっており、都道府県と都市の物価水準は同様の傾向です。
東京在住の人が家にかける年間支出
不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する、株式会社AZWAYが10代から60代以上までの男女500人を対象にした「東京と地方住まいの幸福度」の調査によると、東京の人が家にかける年間の支出を100万円以下とする人が32.7%、10万円以下とする人が21.2%、150万円以上とする人が17.3%でした。
東京以外の地域に住む人の回答は、10万円以下が26.3%、30万円以下が21%、100万円以下が18.8%とのことで、家にかける年間支出が少ないことが分かるのではないでしょうか。
今住んでいる地域の幸せ度は東京と地方で大差はない
株式会社AZWAYが実施した同調査では「東京と地方住まいの幸福度」を伝えています。今住んでいる地域の幸せ度は、東京と地方で大きな差はないとのことです。
実際に現地へ足を運ぶ、自治体の公式ページを確認するなどして、都会にはない地方ならではの暮らしやすさを理解してみましょう。そのうえで、移住するかどうか、必要性を総合的に判断してみてください。
地方に移住するメリット
地方に移住する主なメリットは、以下のとおりです。
・物価が安い
・自然環境に恵まれている
・移住支援制度や子育て支援制度を利用できる
東京と比べて地方の物価は安く、これまで住居費や生活必需品を購入する際の負担が大きかった人は大幅に節約できる可能性が高いです。節約できたお金を貯金して、子どもの教育費に備えられます。
地方は自然環境に恵まれていることが多く、心にゆとりをもったり、子どもの五感を刺激したりする、集中力向上や精神安定などの効果も期待できるでしょう。
その他にも、自治体によって異なるものの、移住支援制度や子育て支援制度を導入する自治体も多いです。支援制度を利用すれば、移住の際の金銭的負担をおさえられる、移住後は出産祝い金や給食費の無償化など、より生活に余裕をもてるようになるでしょう。また、医療費の助成によって、子どものけがや病気にかかる費用を国が一部負担する制度もあります。
地方の暮らしやすさやメリットを考慮したうえで移住を検討しよう
都道府県の中で物価水準が最も高いのは東京都です。東京からどこの地方へ移住するかによって異なりますが、物価の安い地方に絞って引っ越すことを実現できるでしょう。
しかし、物価の安い地域に移住しただけでは、確実に支出を減らしたり、節約したりできるわけではありません。地方移住しようと決めたら、メリットやデメリットを確認するのはもちろん、自分たち家族が暮らしやすいのか、子どもが楽しく過ごせるのかなどを考慮することも重要です。
出典
総務省 小売物価統計調査(構造編)
株式会社AZWAY 「東京と地方住まいの幸福度」に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー