更新日: 2024.04.08 その他暮らし

夫が高年収なママ友の離婚が意外に多いです。「お金」の不満がないのになぜですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

夫が高年収なママ友の離婚が意外に多いです。「お金」の不満がないのになぜですか?
夫が高年収でも、夫婦関係が円満とはかぎりません。確かに、経済的に余裕があると精神的に余裕が生まれやすい面はあるものの、価値観や生活スタイルなどの要因も夫婦関係に影響を及ぼします。
 
そこで本記事では、世間的には高年収なのに離婚する夫婦がいる理由や、具体的にどの年収層の離婚率が高いのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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800~1000万円の離婚率は最も高い

リスクモンスター株式会社(東京都中央区)が行った、「『離婚したくなる夫・妻の仕事』調査」(調査期間:2022年2月18 日~20日、調査対象:20~49歳の既婚男女600人)によると、全体の35.5%がパートナーの仕事に対して「不満がある」と回答しています。
 
パートナーの年収別で転職希望の有無を見ると、以下のような結果が得られています。

●300万円未満:36.5%
●300万円以上400万円未満:30.5%
●400万円以上500万円未満:29.3%
●500万円以上600万円未満:29.3%
●600万円以上800万円未満:16.4%
●800万円以上1000万円未満:25.0%
●1000万円以上1500万円未満:13.3%
●1500万円以上:11.1%

パートナーの年収が低いほど、「転職してほしい」と思っている人が多いようです。しかし、一般的には高収入である「800万円以上1000万円未満」のパートナーに対しても、25.0%の人が転職してほしいと考えています。
 
なお、「パートナーの仕事を原因とする離婚意識の有無」では、全体の9.7%が「パートナーの仕事が原因で離婚したい」と考えています。
 
パートナーの年収別に離婚意識の有無を見ると「800万円以上1000万円未満」が最も多い結果となりました。調査結果からも、高年収であるからといって、離婚しづらいとはかぎらないことが分かります。
 
パートナーの仕事が原因で離婚したい理由で、最も多かった回答は「給料が低い」でした。次いで多いのは「勤務形態が不規則」、さらに「残業が多い」「休みが少ない」という理由が続いています。
 
年収の低さに対する不満だけでなく、休みが少ないことで家事や育児に参加できないパートナーに対して、不満を抱えている人がいると考えられるでしょう。収入が多くても、長時間労働や不規則な勤務シフトだと家族との時間がとりづらくなります。また、家事や育児に参加する機会も制限されることから、負担が一方に偏ってしまいがちです。
 
これにより、経済的な余裕はありつつも、家庭内での不満やコミュニケーション不足が発生し、離婚に至ってしまうと考えられます。
 

高年収世帯が「離婚」を避けるために必要なこととは?

高年収世帯で経済的な余裕があっても、離婚とは無縁ではありません。仕事だけでなく、夫婦関係や家族関係を充実させることが、離婚を避けるために必要です。
 
まず挙げられる対策は、コミュニケーションの活性化です。パートナーが一人で過ごす時間が増えると、孤独を感じかねません。忙しさにかまけてコミュニケーションを怠ると、互いの気持ちがすれ違ってしまうことがあります。また、家事や育児の負担が偏ると不満が生じかねないため、日ごろから事あるごとに感謝の言葉を伝えるなどコミュニケーションをとりましょう。
 
パートナーの不満の温床が家事と育児負担によるものである場合、家事代行やシッターを活用する方法があります。また、時間家電を購入して家事の負担を軽減するという方法もあります。
 
経済的に余裕があれば、家事代行やシッターを頼んでも家計にとって重い負担となる可能性は低いでしょう。さまざまなサービスの活用を検討しつつ、パートナーの負担を軽減するための手段を講じてみてください。
 
可能な範囲で、仕事とプライベートのバランスをとることも大切です。休暇を取得して夫婦や家族で旅行に行き、リフレッシュする機会を設けることで、関係が良好になります。
 
経済的な余裕があっても、夫婦関係が悪いと家で過ごす時間が苦痛になりかねません。きちんとコミュニケーションをとりつつ、一緒に楽しむ時間を過ごす時間を設けて良好な関係を維持しましょう。
 

まとめ

パートナーが高年収でも、夫婦関係が良好とはかぎりません。円満な家庭を築くためには、お金だけでなく「楽しく過ごせるかどうか」が重要となるためです。コミュニケーションをとりながら、家族全員が楽しめる時間を設けることで、関係を良好に保てるでしょう。
 

出典

リンクモンスター株式会社「離婚したくなる夫・妻の仕事」調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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