更新日: 2024.04.17 その他暮らし

お釣りが「新500円玉」のときは「旧500円玉」との交換をお願いしていますが、迷惑でしょうか。また、それぞれの硬貨はどれだけ発行されていますか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

お釣りが「新500円玉」のときは「旧500円玉」との交換をお願いしていますが、迷惑でしょうか。また、それぞれの硬貨はどれだけ発行されていますか?
令和6年には新札が発行されますが、それより前の令和3年には新しい500円玉の発行も始まっています。しかし、普段の買い物などで現金を使用している人にとって、新500円玉はあまり評判がよくありません。お釣りが新500円玉のときは、旧500円玉と交換してもらっている人もいるほどです。
 
今回は、新旧の500円玉の交換は店側にとって迷惑なのかということについて考え、さらには各500円玉の発行枚数についてもみます。
FINANCIAL FIELD編集部

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それぞれの500円玉の発行枚数

令和3年に発行された500円玉は3代目です。過去には、昭和57年から平成11年まで発行されていた白銅製の500円玉と、平成12年から令和3年まで発行されていたニッケル黄銅製の500円玉があります。紙幣の肖像画やモチーフのような、大きなデザイン変更はありません。
 
ただ、新しく発行されるたびに偽造防止効果は高められています。ここでは、それぞれの500円玉の発行枚数を、独立行政法人造幣局発表の「年銘別貨幣製造枚数」のデータからみていきましょう。
 

白銅製

白銅製の500円玉は、昭和57年に3億枚から発行が始まりました。その後毎年発行は続き、平成11年までで合計28億8096万2000枚発行されています。
 

ニッケル黄銅製

初代500円玉に代わり発行された、2代目のニッケル黄銅製の500円玉は、平成12年に5億9596万9000枚から発行が始まりました。毎年発行は続き、令和3年までで合計73億563万2000枚が発行されています。
 

バイカラー・クラッドタイプ

3代目のバイカラー・クラッドタイプの500円玉は、最初の発行年が令和3年と、2代目の500円玉と重なっています。その年に、1億7022万2000枚の発行から始まりました。
 
その後毎年発行は続き、令和5年までの3年間で合計8億3522万3000枚が発行されています。1年ごとの発行枚数は増え続けており、今後もその傾向が継続する可能性があるでしょう。
 

新500円玉を持ちたくない人が多い理由

お釣りとして新500円玉を受け取った人が、その場で旧型との交換を店員にお願いするケースがあるのは、新500円玉の使い勝手が悪いからでしょう。新500円玉に対応していない自動販売機やセルフレジなども少なくありません。
 
自動販売機やレジの新500円玉への対応にかかわる費用は基本的に店側の負担となり、機器の交換などが遅れているところがあるためです。お釣りで受け取った新500円玉がほかの店舗や自動販売機で使えないのであれば、使いやすい旧500円玉と交換したいと思うのもおかしなことではないでしょう。
 

新500円玉を旧型と交換してもらうのは迷惑?

お釣りとして渡した新500円玉を旧500円玉と交換するのを迷惑と感じるかどうかは、店舗や店員ごとに異なるでしょう。新旧どちらの500円玉も扱っているのであれば、店側にとって特に問題となる点はなさそうに思われます。
 
ただ、セルフレジや券売機などで出てきたお釣りが新500円玉だった場合、それをほかの店舗で使えないからという理由のみで旧500円玉へと変えてもらう行為は迷惑になりかねません。
 
その店舗ではすでに新500円玉に対応しているため交換の必要性が乏しく、また、交換のためにレジや券売機、金庫などを開ける手間もかかるためです。忙しいときには、なおさら迷惑となる可能性があります。
 
現金を使う機会の多い人にとって、確かに新500円玉は使いづらい場面があるでしょう。しかし、旧500円玉との交換の申し出を迷惑と感じる店員もいないとは限りません。極端に汚れていたり傷ついていたりなどしない限りは、あまり頻繁に硬貨の交換を申し出るのは控えたいところです。
 

新旧500円玉の交換の申し出はほどほどに

令和3年に発行が始まったバイカラー・クラッドタイプの500円玉は3代目です。初代の白銅製は30億枚弱、2代目のニッケル黄銅製は70億枚以上、そして、3代目は令和5年までで8億枚以上が発行されています。
 
新500円玉に対応していない自動販売機やセルフレジも多く、お釣りで受け取ると旧500円玉と交換したくなるのも無理はありません。しかし、迷惑をかける可能性もあるため、できるだけ控えた方が無難です。
 

出典

独立行政法人造幣局 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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