更新日: 2024.06.13 その他暮らし
市場価格よりも安い「官公庁オークション」は誰でも利用できる?「出品物」や「市場価格との違い」は?
実際にどのような方法で参加できるのか、誰でも購入が可能なのかなど詳しく知らない方もいるでしょう。
この記事では、官公庁オークションの基本的な解説と参加条件、購入できる物の種類について詳しく説明しています。オークションを利用している方は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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官公庁オークションとは
官公庁オークションとは、警察や消防署、市町村などの地方公共団体である行政機関が出品しているオークションのことです。
出品の方法は、2種類あります。表1にまとめました。
表1
種類 | 内容 |
---|---|
公有財産売却 | 行政機関所有の財産を落札 代金は実施した行政機関の収入として活用 |
インターネット公売 | 税金滞納者の差し押さえた財産を落札 代金は滞納者の未納となっている税金などの支払いに充てる |
※紀尾井町戦略研究所株式会社「KIS官公庁オークション初心者ガイド」を基に筆者作成
表1から、オークションで出た収益は行政機関が利用していることが分かります。
官公庁オークションの特徴として、3つ挙げられます。
●出品者となるのは行政機関のみなので、問題は起きにくい
●市場価格よりも低い価格で物が入手できる可能性がある
●入手しづらい物が手に入る可能性がある
気になった方は、一度出品されている物を見てみるのもよいでしょう。
購入できる人と条件
官公庁オークションを利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
●18歳以上であること
●インターネット公売や、インターネット公有財産売却の関連法規を順守できること
●運営側が定める規約やプライバシーポリシー、および物件を出品する行政機関のガイドラインを順守できること
●暴力団員による不当な行為の防止などに関する法律に規定する暴力団員などに該当していないこと
●日本語を理解できること
●日本国内に住所または連絡先があること
●KSI官公庁オークションの会員登録を自身の情報で登録していること
日本国内に住所がない方や連絡先がいずれもない方、未成年者でも代理入札や共同入札で官公庁オークションを利用できる場合があります。行政機関のガイドラインを確認してください。
「官公庁オークション」で出品されている物
実際にどのような物が官公庁オークションで出品されているのか気になる方もいらっしゃるでしょう。表2に出品されている物をまとめました。
表2
種類 | 出品例 |
---|---|
公有財産売却 | 救急車、消防車、公用車、公有地、事務用品、不動産 |
インターネット公売 | 不動産、コレクションアイテム、自動車、時計、宝石、テレビ |
※紀尾井町戦略研究所株式会社「KIS官公庁オークション初心者ガイド」を基に筆者作成
一般的にオークションに出されている物から、普段は購入できない物までさまざまな種類があります。
表3に市場価格と比較してまとめました。今回は、スキャナーと記念硬貨、乗用車を例に見てみましょう。
表3
種類 | 官公庁オークション | 市場価格 |
---|---|---|
スキャナー | 3000円 | 8718円~1万5990円 |
記念硬貨 | 12万円 | 30万9000円~36万4650円 |
乗用車 | 1万円 | 59万9000円~159万円 |
※筆者作成
表3から官公庁オークションで購入すると、市場価格よりも低価格で購入できることが分かります。必ずしも低価格で購入できるとは限りませんので、参考程度にしてみてください。
行政機関が出品している「官公庁オークション」は、条件を満たせば誰でも購入可能
官公庁オークションとは、警察や消防署、市町村などの地方公共団体である行政機関が出品しているオークションのことです。
公有財産売却とインターネット公売の2種類があり、条件を満たせば一般の方でも購入が可能です。一般的にオークションに出されている物から、普段は購入できない物までさまざまな種類があります。
オークションですので、中古の物でも問題ないという方は一度見てみるのもよいでしょう。
出典
紀尾井町戦略研究所株式会社 KIS官公庁オークション初心者ガイド
紀尾井町戦略研究所株式会社 KSI官公庁オークション利用規約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー