更新日: 2024.06.19 子育て
大学進学は「私立」と「国立」のどちらをとる? 実家暮らしの私立と一人暮らしの国立で費用の差は?
そこで本記事では、私立大学と国立大学の特徴や学費の差額、大学に通いながら一人暮らしをするために必要なコストについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
「私立大学」と「国立大学」の違いとは?
私立大学と国立大学は、設立機関や運営元が異なります。まず私立大学は個人や企業によって創立・設立され、運営は学校法人が担っています。
例えば、早稲田大学は大隈重信が創立、慶應大学は福沢諭吉が創立した話が有名です。また企業が設立した大学には、トヨタ自動車が設立した豊田工業大学や日本通運が設立した流通経済大学などがあります。
一方国立大学は国や地方自治体が設立し、運営しています。国立大学は、個人や企業が文部科学省に申請して設立する私立大学とは異なり、法律により国の意思として直接設立・設置される大学です。
それぞれの大学の特徴
受験という観点での特徴は、科目にあります。私立大学は3科目でも受験できる大学が多いので、自分の得意科目に絞り込んで受験することが可能です。
一方で国立大学は5教科7科目以上受ける必要があり、幅広い知識を要します。また入試形態も限られているため、受験のチャンスが少なく、狭き門というイメージを持っている方も多いでしょう。
入学後について比較すると、学費の面で国立大学は私立大学に比べ安い点が特徴です。また学内の設備に関しては、国立大学は国の補助を受けて設備が整えられているため研究設備が充実し、図書館の蔵書が豊富であることが多い点も特徴といえます。
しかし、私立大学にもよい点はあります。大学数は私立大学のほうが圧倒的に多いため選択肢が豊富で、それぞれの大学の特色をもとに自分に合った大学を見つけられます。
大学の特色としては、学部やゼミのほかにも部活やサークルなどがあげられます。また立地のよさやキャンパスのきれいさをうたっている大学もあります。
「私立大学」と「国立大学」一般的な学費
私立大学と国立大学では、学費に大きな差があるといわれますが、実際にはどれほどの差があるのでしょうか。日本学生支援機構の令和4年度学生生活調査結果によると、国立大学が年間59万8600円、私立大学が年間130万8100円となっています。
しかし私立大学は、大学や学部によっても大きな差があります。また通常であれば大学は4年制ですが、医学部や歯学部、薬学部などに通う場合は6年制であるためその分学費もかかります。
実家暮らしの私立と一人暮らしの国立、費用はいくら?
大学に通うにあたり一人暮らしをする場合、いくら必要になるのでしょうか。
生活には家賃のほか、食費、水道光熱費、娯楽費なども必要です。日本学生支援機構の令和4年度学生生活調査結果では、国立大学に通う学生の生活費は、平均86万1900円となっています。年間の学費と合計すると、146万500円必要です。
また一人暮らしをする場合には、この金額よりも負担が多くなると想定しましょう。東京都内に住む場合には、家賃が比較的安いエリアでもおおよそ月に7万円程度かかるといわれています。
一方私立大学に実家から通う場合、必要なのは学費の年間130万8100円のみなので、国立大学に通って一人暮らしをするほうが、費用はかかることが分かります。
しかし実家から通う場合でも、学費以外に生活するためのお金は必要です。そのため、実際には実家暮らしで私立大学に通うほうが高くなる可能性もあるでしょう。
さまざまな制度も利用しながら無理のない学生生活を
大学に通うには国立大学でも私立大学でも相当な費用がかかります。
しかし学費の捻出が難しい場合は、奨学金制度を設けている財団の奨学金を借りたり、大学内の成績優秀者が利用できる奨学金制度を利用したりすることもできます。さまざまな方法を模索して、希望の大学で充実のキャンパスライフを送りましょう。
出典
独立行政法人 日本学生支援機構 令和4年度 学生生活調査結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー