更新日: 2024.06.26 子育て

子どもの習い事にかけられるお金がありません。無理してでも何かしらやらせるべきでしょうか?

子どもの習い事にかけられるお金がありません。無理してでも何かしらやらせるべきでしょうか?
子どもが大きくなってくると、習い事について考えることも多くなるでしょう。家庭や子どもによって何を習っているのかはさまざまです。ただ、そこで問題となるのが習い事にかける費用です。習い事を始めるとなると、どうしてもお金がかかります。
 
「ただでさえ子育てにはお金がかかるのに、習い事にかけるお金がない」と考えている方も多いと思います。今回は、子どもに習い事をさせるべきなのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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子どもの習い事に関するデータ

子どもの習い事の状況を見てみましょう。株式会社イオレの2023年版「子どもの習い事に関するアンケート」によると、85.3%の子どもが習い事をしているという結果になっています。非常に多くの子どもが習い事をしていることが分かります。
 
また、習い事をしている子どものうち、多くの子どもが1~3つの習い事をしているという結果も出ています。習っているものにもよりますが、習い事の数が多くなるとそれだけお金もかかってきます。アンケートでは下記のような結果が出ています。
 

子どもの習い事の数

子どもがやっている習い事の数を多い順で見てみると、最も多いのが2つ、次いで1つとなっています。多く習わせると、子どもにとって負担となる場合があります。
 
習い事は数をある程度絞ると子ども自身も楽しめ、その子の能力を発揮しやすいといったこともあるようです。
 

人気の習い事

アンケート結果によると、人気の高いトップ3は水泳、サッカー、英会話となっています。ちなみに、この上位3つは前年の調査と変わりがなく、子どもに高い人気があることがうかがえます。水泳は初めての習い事でも挑戦しやすいという側面もあるのでしょう。
 
上記3つの習い事でかかる費用の相場を表1にまとめました。
 
表1

習い事 かかる費用
水泳 月額4000円~8000円
サッカー 月額2500円~1万円
英会話 月額5000円~1万円

※筆者作成
 
所属するチームや形式によって金額は異なりますが、習い事には毎月1万円程度かかります。初期費用も合わせると、出費も大きくなる可能性があります。
 

習い事をしていない理由

アンケート結果によると、習い事をしていない理由の41.7%が金銭的な余裕がないということです。習い事をしていない多くの方が金銭的な課題を抱えていることが分かります。
 
例え月額1万円だったとしても、年間12万円かかります。子どものためとはいっても、やはり習い事は家計への負担が大きくなります。
 

習い事はさせるべき?

非常に多くの子どもが習い事をしているということが分かりました。だからといって、無理してでもさせるべきなのでしょうか。
 
もちろん習い事は子どもの身になるものがたくさんありますが、デメリットもあります。以下で紹介します。
 

無理にさせるとストレスになる

「やった方がよい」だけを理由に子どもにやらせると、かえってストレスになってしまいます。子どもにとっては「本当はやりたくない」「別の習い事をしたい」と思っている可能性もあります。
 
あまりにも親が神経質になると、子どもも本心を言いづらくなってしまいます。習い事は本当に子ども自身がやりたいと思っているのかを見極めることが大切です。
 

学校生活に支障が出る

子どもに習い事を続けさせることで疲労がたまり、学校生活が十分に送れないことも考えられます。特に数多く習い事をしている子どもは、頭がいっぱいになってしまい、勉強もおろそかになる可能性もあります。
 
子どもがさまざまなことに挑戦したいと言っている場合は、学校生活も考慮した範囲で行うことが重要です。
 

日常生活である程度学べる

習い事に行かなくても、ある程度のことは学校や家庭を通じて学べます。
 
例えば、水泳やサッカーは体育の授業で行うこともあります。英会話は小学校3年生以降、授業の中でも取り入れられており、最近では無料動画での学習も可能です。
 
授業や家庭での時間をうまく利用すれば、習い事に行かなくてもある程度は学べるといえそうです。
 

大事なのは子どもの意思

習い事で大事なのは、子どもがやりたいと思っているかどうかです。周りが習い事をしているからといって流される必要はありません。
 
最近では子どもの意思より親の意思で習い事をさせているケースも多くあります。親がやらせたいのであれば、無理やりではなくきちんと子どもと話し合うことが大切です。
 

出典

株式会社イオレ 2023 年版「子どもの習い事に関するアンケート」公開
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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