更新日: 2024.07.07 その他暮らし
結婚を約束した彼氏に200万円以上の借金があると分かりました。高級時計の購入やギャンブルによるものらしいですが、結婚はやめたほうがいいですか?
本記事では、借金のあるパートナーとの結婚についてどう対処すべきかと、結婚前に確認すべきポイントや借金問題の解決策について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
借金があるパートナーと結婚したらどうなる?
借金があるパートナーと結婚した場合、以下のような問題が起こることが考えられます。
・金銭面で頻繁にけんかする
・パートナーの金銭トラブルに巻き込まれる
・人生設計に影響がある
借金の返済と日々の生活に追われ、お金のことばかり考えなければならなくなるため、お互いにイライラしやすくなります。そのため、日常的にけんかが絶えないといった夫婦間トラブルが発生し、コミュニケーションが取れなくなることで、離婚に発展するケースも多くみられます。
裁判所の「司法統計」によると、婚姻関係事件における夫婦それぞれの動機は図表1のとおりとなっています。
図表1
申立人 | 性格の不一致 | 異性問題 | 暴力 | 酒の飲みすぎ | 浪費 |
---|---|---|---|---|---|
夫 | 9240 | 2132 | 1454 | 381 | 1883 |
妻 | 1万6304 | 6505 | 8576 | 2618 | 4020 |
裁判所「司法統計 家事 令和2年度 第19表 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別」より筆者作成
金銭トラブルにつながる動機には、「酒の飲みすぎ」や「浪費」があります。。
借金の理由や返済状況を確認する
パートナーに借金が発覚した場合、借金の理由や現在の返済状況の確認も重要です。
例えば、大学や専門学校などの奨学金といった必要な借金であれば問題はないと考えられます。しかし、高級車やブランド品の購入、ギャンブルへの投資などが原因の場合には、結婚後にも同じように浪費する恐れがあり、注意が必要です。
また、借金の返済が滞っている場合も注意しましょう。借金の返済が進んでいない、返済のめどがたっていないなどの場合、結婚後の生活に大きな影響を及ぼします。
さらに、自分の生活と借金の返済を両立できているかも重要です。借金の返済はしていても、光熱費や家賃、通信費といった生活費を滞納していると、結婚後の生活費をパートナーの分までカバーしなければならないリスクが考えられます。
結婚前に経済状況を共有しよう
結婚する前には、借金だけでなくお互いの預金や財産についても共有しておくことが大切です。自身が保有する預金や財産をパートナーに隠していたことが発覚すると、相手からの信用を失うことになります。
また、結婚後に得た預金や財産についても、共有・固有どちらの財産とするのか、共有の場合にはどのように管理するのかを相談しておきましょう。
結婚前からお金の話はしにくいと感じるかもしれません。しかし、話しにくいことでも事前にしっかりと話し合っておくことで、結婚後に何か問題が起こったときにお互いに話しやすくなるといったメリットもあります。
結婚後の家計について話し合うことも重要
預金や財産についての共有とともに、結婚後の家計についても話し合っておきましょう。
結婚後の収入の管理や共有口座の作成などについて確認しておくことで、生活に必要な大きな出費や予想外の出費が発生した場合にも、スムーズに対処しやすくなります。
また、浪費癖のあるパートナーだった場合でも、「結婚後は自分が管理する」と結婚前に決めておけば、パートナーの浪費をコントロールして金銭トラブルを防ぐことが可能です。
借金は結婚前にしっかりと清算しておきましょう
どちらかに借金がある状態での結婚は、金銭トラブルの発生だけでなく、お互いの関係悪化への発展も多くみられます。
借金は、結婚前にしっかりと清算しておくことが重要です。どうしても借金を残したまま結婚する場合には、結婚後の生活についてパートナーと話し合い、早期返済を目指しましょう。
出典
裁判所 司法統計 家事 令和2年度 第19表 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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