更新日: 2024.07.07 その他暮らし
電車で習い事に通っていましたが、回数券が廃止となりました…。通常運賃で通うしかないのでしょうか? オトクな方法はありませんか?
そこで本記事では、回数券に代わるオトクな通学方法として、ICカードのポイントサービスや定期券の活用方法、割引サービスなどを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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回数券が廃止になった背景
回数券とは、乗車区間や使用期間などを定めて、同じ区間を何回も利用するほうがオトクに利用できる乗車券のことです。割引率は鉄道会社によって異なりますが、ほとんどが11枚つづりで10枚分の運賃となっており、回数券のほうが1回分の乗車が実質オトクになっていました。
2021年頃から徐々に全国で回数券の販売が廃止される動きが見られるようになり、背景としては新型コロナウイルス感染拡大の影響で、鉄道各社の業績が悪化したことだとされています。コロナ禍では外出の制限や自粛が求められ、仕事も出社ではなくテレワークが推進された状況もあり、鉄道会社の収入が落ち込んでいました。
また、インターネットでチケットの予約ができるチケットレス乗車券の普及や、ICカード乗車券が主流となってきたことも、回数券が廃止になった理由のひとつです。
<JR東日本>ICカードのポイントサービス
オトクに乗車できる回数券の利用が多かったことを踏まえて、JR東日本では代替サービスを発表しました。
それが、Suicaの残高でエリア内の在来線を利用することで「JRE POINT」を還元する「リピートポイントサービス」の提供です。JRE POINTは、鉄道利用だけでなくグループ共通ポイントなのでSuica決済、駅ビルでのお買いものなどでもJRE POINTを貯められます。
リピートポイントサービスは、同一運賃区間でSuicaを同一月内に10回利用した場合に、運賃1回分相当のJRE POINTが還元されます。また、さらに月11回以上利用した場合には、1回の利用ごとに運賃の10%相当のJRE POINTが還元されます。エントリーは不要で、JRE POINTに自分のSuicaを登録するだけでサービスの利用が可能です。
定期券の活用
同一区間を電車で往復移動するのであれば、定期券の活用もおすすめです。
例えばJR本州3社(東日本・東海・西日本)では、通常運賃と比べて定期券のほうが50%近い割引率を維持しています。定期券の種類は、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月がありますが、6ヶ月定期の割引率が一番高くオトクになっています。
かつて国有鉄道運賃法で、「1ヶ月・3ヶ月定期は普通旅客運賃の100分の50に相当する額を超えることができない」と定められていたことが理由として挙げられます。また、6ヶ月定期は「100分の40に相当する額を超えることができない」と割引率が決められており、民営化された後も運賃水準を維持している結果となっています。
その他、JR東日本の割引サービス
ポイントサービスや定期券の活用以外の方法で、割引を受けられるサービスもたくさんあります。例えば、JR東日本では「えきねっとトクだ値、お先にトクだ値」という割引サービスがあり、えきねっとだけで買える、新幹線や列車の席数・区間限定の割引きっぷです。
乗車日21日前から乗車当日まで購入できる期日があり、最大半額で乗車可能です。新幹線「eチケットサービス」限定商品となっており、駅での支払いができません。その他の鉄道会社が販売している割引きっぷも、インターネット購入者限定の割引が多くなっています。
割引サービスを利用してオトクに電車に乗ろう
電車での移動が多ければ、少しでも割引されるサービスを利用するほうが支出を抑えられます。紙の回数券は廃止になりましたが、その他のサービスを賢く利用することで回数券以上の割引率となり、オトクになることがあります。
JR以外にもポイント還元や定期券などを実施する鉄道会社は多くありますので、自身がよく利用する鉄道で割引サービスが実施されてないか、確認してみましょう。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 JRE POINTとは
衆議院 法律第百十二号(昭二三・七・七)国有鉄道運賃法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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