更新日: 2024.07.13 その他暮らし

焼きそばが1皿700円!?夏祭りの屋台が「値上がり」しているのはウチの地域だけ?

焼きそばが1皿700円!?夏祭りの屋台が「値上がり」しているのはウチの地域だけ?
夏の風物詩のひとつでもある「お祭り」を、毎年楽しみにしている方もいるでしょう。一方で、物価高騰の影響を受け、屋台の価格も値上がりしているようです。せっかく夏祭りに行っても、お金のことを気にし過ぎては思う存分楽しめません。
 
そこで今回は、屋台の値上がり事情をまとめました。さらに、出費をおさえつつ夏祭りを楽しむ方法もご紹介しますので、節約を意識している方はぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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屋台の値上がりを感じる方は約8割!

株式会社橋本商会の調査によると、2023年の夏祭りで「屋台の値上がりを感じる」と回答した方は、81.7%に及ぶとの結果が出ています。具体的にどの場面で値上がりを感じたのかを以下にまとめました。
 

・昔はたこ焼きや焼きそばが400円前後だったのに、500~700円に上がっていた
・冷たいペットボトル飲料が500円で売っていた
・制限なしだったスーパーボールすくいが、今年は一人5個までになっていた

 
上記のように、価格自体が高くなっているケースと、価格は同じでも質や量が下がっていたと感じるケースに分かれていることが見て取れます。
 
ただしなかには、価格や量などを変えずに販売している屋台もあったり、元々お祭りの屋台は高いイメージを持っていたりする方もいるようです。
 

値上がりしていても屋台で購入すると回答した方は約半数

約8割の方が、屋台の値上がりを感じていますが、それでも買おうと思っている方は47.3%いることが同調査にて判明しています。「買う」と答えた方の意見には、以下のものがあります。
 

・夏祭りは楽しんだもの勝ちだと思うので、食べたいことやりたいことはお金を出したい
・地域のイベントで売り上げに貢献したいので、例年と同様に積極的に購入したい
・お祭りはなかなかないので、小さい子どもに雰囲気を楽しんでもらいたい

 
上記より、お祭り自体を楽しむことを優先したいと考えている方が多いと分かります。
 
一方で、屋台の値上がりを受け、購入をためらってしまう方もいるようです。「お祭りの気分が楽しめればよい」「お祭りでしか食べられないものだけ買う」などの意見もありました。
 

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屋台の価格が値上がりしている背景

屋台の価格が値上がりしている背景として考えられるのは、材料費の値上げや水道光熱費、燃料の高騰が原因とされています。屋台で飲食物などを販売するには、材料やものを仕入れる必要があります。仕入れ値が高くなるほど、販売価格も値上げされるのは仕方がないでしょう。
 
ほかにも、屋台を運営するには、電気やガスが必要な場合もあります。さらに、会場まで移動する際のガソリン代も少なからず影響します。
 
実際に、どのくらい価格が変動しているのかを示す「消費者物価指数」の年度平均値を表1にまとめました。今回は、2020年を基準とした場合の2017年と2023年の数値を比較しています。
 
表1

消費者物価指数
2017年度平均 2023年度平均
電気代 97.7 101.9
生鮮食品 98.8 115.8
飲料 100.4 111.8

※総務省統計局「2020年基準消費者物価指数」を基に筆者作成
 
「消費者物価指数」とは、価格の変動を測定して算出した数値です。基準時の価格を100としており、消費者物価指数が115.8であれば、基準時と比較して15.8%価格が上昇しているということです。
 
表1から、どの項目も2017年度と比較して価格の上昇が見て取れます。
 

お金をかけずに夏祭りを楽しむ方法

屋台での値上がりが懸念されるなか、それでも夏祭りは楽しみたいと考える方もいるでしょう。以下のようなちょっとした工夫で、出費をおさえつつ夏祭りを楽しむことが可能です。
 

・事前に軽く食事をしておく
・飲み物を持参する
・複数の屋台を比較する
・家族や友人とシェアする
・あらかじめ予算を決めておく

 
屋台でおなかいっぱいにしようとすると出費が増えてしまうため、家で軽く食べておくと屋台でたくさん購入しなくて済むでしょう。さらに、水筒などを持参するのも有効です。
 
ほかにも、同じものでも屋台によって価格が変わることがあります。目に入ったお店ですぐに買うのではなく、複数の屋台を比較するのもよいでしょう。また、事前に予算を決めておくと、お金の使い過ぎを防げます。
 

全体的に屋台の価格は上昇傾向にある

物価高騰の影響を受け、屋台も値上がりしていることが分かりました。実際に約8割の方が、値上がりを感じているようです。ひと昔前は400円ほどで購入できた焼きそばも、500~700円ほどに値上がりしているとの声も。
 
「出費はおさえたいけれど、夏祭りを思う存分楽しみたい!」という方は、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。工夫次第でお金の使い過ぎを防げるでしょう。
 

出典

株式会社橋本商会 お祭りの屋台の価格に関するアンケート調査(PR TIMES)
総務省統計局 e-Stat 消費者物価指数/2020年基準消費者物価指数/月報
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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