新札はもう手元に届いた?「新紙幣」がどのように私たちの”手元に届くのか”を解説!

配信日: 2024.08.11

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新札はもう手元に届いた?「新紙幣」がどのように私たちの”手元に届くのか”を解説!
2024年7月3日に20年ぶりに日本の紙幣が一新されました。すでに新紙幣を手にしたという方も多いのではないでしょうか。新紙幣の1万円札には渋沢栄一、5000円札には津田梅子、1000円札には北里柴三郎といった歴史的な人物が描かれています。
 
新紙幣への切り替えは紙幣のデザインが新しくなるだけでなく、新たな技術を導入することで紙幣の偽造防止や経済の安定を目的としているのです。
 
本記事では、新紙幣への切り替えの周期や目的から、どのようにして私たちの手元に新紙幣が届くのかについて解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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前回はいつ?紙幣の切り替えのタイミング

新しいお札はおよそ20年ごとに発行されています。過去2回の新紙幣の発行で描かれた人物は次の通りです。


【1984年(昭和59年)】

・1万円札:福沢諭吉
・5000円札:新渡戸稲造
・1000円札:夏目漱石
 
【2004円(平成16年)】
・1万円札:福沢諭吉
・5000円札:樋口一葉
・1000円札:野口英世

1万円札は実に40年ぶりのデザイン変更となります。今回の新紙幣の発行では、デザインや偽造対策の強化などの技術面は向上していますが、ATMなどの機械への影響を考慮して紙幣の大きさは変わっていません。
 
新紙幣が発行されるとしばらくは新紙幣と旧紙幣が同時に流通しますが、旧紙幣についてもこれまで通り問題なく使えます。紙幣は法律上特別な措置がとられない限り無制限で使えるとされているため、昭和18年以前に発行された古い紙幣であっても使用可能な場合があります。
 
また、国民生活センターでは新紙幣の発行にともない「旧紙幣が使えなくなる」「新紙幣と交換する」などといった詐欺発生の注意喚起を行っています。新紙幣発行後も旧紙幣は使えますので、このような電話がかかってきた際は注意しましょう。
 

新紙幣発行の目的

紙幣を新しくする目的には、おもに偽造対策の強化とユニバーサルデザインの向上の2つがあげられます。偽造対策強化として取り入れている技術には次のようなものがあります。


・高精細すき入れ(すかし)
・3Dホログラム

高精細すき入れは「すかし」とも呼ばれ、新紙幣では紙幣を光にかざすと人物の肖像と小さなひし形の模様が浮かび上がるようになっているのです。3Dホログラムは1万円・5000円・1000円全ての紙幣に採用されており、立体的な肖像が左右に回転するデザインになっていて、この技術が採用された紙幣は世界初です。
 
一方でユニバーサルデザインは、識別マーク、すき入れ(すかし)の位置変更、ホログラムの形状の変更、紙幣の額面の数字の拡大などを採用し、年齢・国籍・障害の有無にかかわらず誰もが使いやすいように工夫されています。
 

新紙幣はどのようにして私たちの手元に届くのか

日本銀行が発行した新紙幣は各金融機関に供給されて、その後銀行・郵便局・コンビニのATMを通じて私たちの手元に届きます。預け入れについては7月3日から、両替に関しては7月4日以降順次取り扱い開始としている銀行が多いようです。
 

紙幣の切り替えはおよそ20年ごとに行われている! 新紙幣は長年にわたり培ってきた偽造防止技術の結晶

2024年7月3日に行われた新紙幣の発行は、偽造対策の強化とユニバーサルデザインへの切り替えを目的に行われています。新紙幣に描かれている人物は、1万円札は渋沢栄一、5000円札は津田梅子、1000円札は北里柴三郎と、見た目・技術、どちらから見ても一新されたデザインになっています。
 
長年にわたり培ってきた偽造防止技術の結晶である新紙幣ですが、市場に流通する紙幣が新紙幣に切り替わるにはしばらく時間がかかることが予想されます。
 

出典

独立行政法人国民生活センター 新紙幣発行に伴うトラブルにご注意ください
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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