更新日: 2024.08.20 その他暮らし
飛行機を予約していたけれど、都合が悪くなってしまった! きょうだい等に譲ることはできる?
執筆者:岩永真理(いわなが まり)
一級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表
横浜市出身、早稲田大学卒業。大手金融機関に入行後、ルクセンブルグ赴任等を含め10年超勤務。結婚後は夫の転勤に伴い、ロンドン・上海・ニューヨーク・シンガポールに通算15年以上在住。ロンドンでは、現地の小学生に日本文化を伝えるボランティア活動を展開。
CFP®として独立後は、個別相談・セミナー講師・執筆などを行う。
幅広い世代のライフプランに基づく資産運用、リタイアメントプラン、国際結婚のカップルの相談など多数。グローバルな視点からの柔軟な提案を心掛けている。
3キン(金融・年金・税金)の知識の有無が人生の岐路を左右すると考え、学校教育でこれらの知識が身につく社会になることを提唱している。
ホームページ:http://www.iwanaga-mari-fp.jp/
航空券は搭乗者の変更はできない
航空券は予約の際に搭乗者名が必要なため、いかなる事情があっても予約後の搭乗者の変更はできません。
そのため、もし予約をしていた飛行機に乗ることができなくなっても、そのままの状態ではきょうだいなどに譲ることはできません。きょうだいなどに代わりに行ってほしい場合には、いったん自分の予約をキャンセルして、実際に搭乗する人の名前で新たに航空券を予約する必要があります。
予約をしただけで航空券をまだ購入(発券)していなければ、単に予約を取り直せば済むことですが、航空券購入後は、航空券の種類によっては取消手数料がかかることがあります。
日本航空の国内線で取消手数料がかかる航空券の場合、取り消しが出発の何日前かによって手数料が税抜き運賃の約5%~約50%と幅があります。
航空券の変更や取り消し(キャンセル)への備え方
飛行機を予約しても、急に行けなくなることは誰にでもあり得ます。特に高齢の親や小さい子どもがいる場合は、予測できない体調の変化などで病院へ急行しなければならないこともあるでしょう。
変更やキャンセルの心配をかかえたまま航空券の予約をして、ドキドキしながら出発日まで過ごすのは精神的にもよくありません。航空券の約半額の取消手数料がかかる場合は、経済的な負担も小さくありません。
また、同行者にも迷惑がかかる可能性もあるでしょう。そこで、経済的な負担への対応の仕方は以下の2つの方法があります。
旅行キャンセル保険とは?
旅行キャンセル保険とは、キャンセル時に発生した費用をカバーする保険です。航空券だけでなく宿泊のキャンセル料などもカバーできます。
保険料は保険で補償してもらいたい金額(保険金額)の1.2%~5%程度です。一般的に保険金額は、旅行代金相当額が目安です。例えば、ツアー代金が10万円(=保険金額)では、保険料は1200円~5000円程度です。
購入期限があるため、旅行を決めたら早めに申込が必要です。海外旅行の場合は、海外旅行保険に「旅行変更費用補償特約」や「旅行変更費用担保特約」などの特約で同じような補償をつけられることがあります。
まとめ
安価な種類の航空券は、変更やキャンセルに手数料がかかることが多いため、それを承知の上で購入しましょう。
予定変更の可能性がある時は、変更や取消手数料のかからない種類の航空券を購入するか旅行キャンセル保険に加入しておくと安心です。ただし、旅行キャンセル保険は、どんな理由でも保険金がもらえるわけではなく、補償事由に該当する場合のみです。
親の死亡などは補償されますが、急な仕事が入ったなどの場合は補償されない商品もあるので、自分が必要な補償内容かをよく確認して加入しましょう。
出典
JAL 国内線・国際線・JALマイレージバングに関するQ&A
ジェイアイ損害火災保険ホームページ
MYSURANCEホームページ
執筆者:岩永真理
一級ファイナンシャル・プランニング技能士