更新日: 2024.08.23 その他暮らし

友人と2人でドライブに行くと、ガソリン代として「1000円」をくれます。ありがたいのですが、もらいすぎでしょうか?

友人と2人でドライブに行くと、ガソリン代として「1000円」をくれます。ありがたいのですが、もらいすぎでしょうか?
自分の車で誰かとドライブに行くときに、相手がガソリン代を渡してくれることがあります。今回のケースのように、友人がドライブするときに1000円など毎回決まった金額を渡してくれるケースもあるでしょう。
 
どれくらいのガソリン代をもらえばいいかは、友人との関係性や相手の気持ちにもよるため、正解はないといえます。
 
しかし車の燃費やガソリン小売価格、走行距離から割り出したガソリン代の目安から、適切な金額を判断できるかもしれません。
 
本記事では、一般的な車の燃費やガソリン小売価格をご紹介しつつ、1000円が適切といえるかシミュレーションします。
FINANCIAL FIELD編集部

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一般的な車がドライブするときにかかる費用

一般的な車でドライブするときにどれくらいの費用がかかっているかを計算しましょう。最初に車の燃費とガソリン小売価格を調べ、走行距離ごとのおおまかなガソリン代を算出します。
 

一般的な車の燃費とガソリン小売価格

国土交通省「自動車燃費一覧(令和6年3月)」にて公表された「ガソリン乗用車のWLTCモード燃費平均値」は、全体で「18.9キロメートル/リットル」でした。
 
燃費平均値は車両重量に左右されるところが大きいようです。重量が740キログラムまでの車では平均値が24.7キロメートル/リットルですが、1991~2100キログラムでは10.1キロメートル/リットル、2271キログラム以上では8.4キロメートル/リットルです。
 
今回のケースでは、燃費が全体平均の「18.9キロメートル/リットル」である車に乗っていると仮定します。
 
またガソリン小売価格ですが、経済産業省資源エネルギー庁が発表した「石油製品価格調査」によると、2024年8月19日時点の店頭現金小売価格は174.5円/リットル(レギュラーガソリン)でした。今回はこちらの価格を参考に計算します。
 

1キロメートル走るごとにかかるガソリン代は約9.3円

燃費が「18.9キロメートル/リットル」の車の場合、18.9キロメートル走るごとに174.6円かかる計算です。1キロメートルに換算すると、約9.2円かかります。この金額を基に、走行距離に応じたガソリン代予想を表1にまとめました。
 
表1

走行距離 予想ガソリン代
20キロメートル 約184円
50キロメートル 約460円
100キロメートル 約920円
108キロメートル 約993円
150キロメートル 約1380円
200キロメートル 約1840円
215キロメートル 約1978円
300キロメートル 約2760円

※筆者作成
 

ガソリン代1000円はもらいすぎ?

表1によると、約108キロメートル走るときにガソリン代が約1000円かかります。108キロはどれくらいの距離かというと、時速50キロメートルのスピードで止まらずに往復2時間ほど走った距離です。
 
友人が1000円くれる場合、もし約108キロメートルより短い距離を走るなら、実際にかかるガソリン代より多くもらっている計算になり「もらいすぎ」といえるかもしれません。
 
ただし「割り勘」という観点からいうと、自分と友人それぞれに1000円(合計2000円)の負担がかかるのは、走行距離が約215キロメートルに達した場合です。この距離より少ない走行距離であれば、1000円は「ガソリン代としてはもらいすぎ」といえるでしょう。
 

運転のお礼やほかの出費が含まれている可能性もある

純粋にガソリン代だけを考えると、約108キロメートル、割り勘なら約215キロメートルが「もらいすぎかどうか」の基準になるでしょう。
 
しかし友人はもしかしたら、単にガソリン代だけでなく運転のお礼もかねて1000円渡しているのかもしれません。あるいは、車を走らせるにはオイルや消耗品の交換、車検などメンテナンス費用がかかりますが、そういったものも踏まえてお金を渡している可能性もあります。
 
そうであればガソリン代だけを計算して「もらいすぎ」かどうかは判断できないため、相手との関係性やそのときの走行距離を考慮して決めるといいでしょう。
 
相手の気持ちをくんで受け取る人もいれば、毎回は受け取らずに「今回は大丈夫」と断る人もいるかもしれません。
 

ガソリン代1000円がもらいすぎかどうかは状況による

ガソリン代として1000円が多すぎるかどうかは、燃費がどれくらいか、走行距離が何キロメートルか、割り勘した額として考えるかなどの点を考慮して判断できます。
 
ただし相手の気持ちや消耗品・点検費用のことなども考えると、一概には決めかねる部分があるかもしれません。走行距離がそれほど多くないときは「今回は大丈夫」と断るなど、その都度柔軟に対応することもできるでしょう。
 

出典

国土交通省 自動車燃費一覧 2.(1)ガソリン乗用車のWLTCモード燃費平均値の推移
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 8月21日(水)結果詳細版
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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