更新日: 2024.08.26 その他暮らし

「昭和59年発行の紙幣」はまだ使用できるの?新紙幣が発行されたのでそろそろ引退でしょうか?

「昭和59年発行の紙幣」はまだ使用できるの?新紙幣が発行されたのでそろそろ引退でしょうか?
令和6年7月に新紙幣の発行が開始され、日常的に新しいデザインの紙幣を目にすることも増えてきています。
 
日本のお金は時代とともにデザインや使用される人物が変わり、新しくなってきました。新しい紙幣が発行されるようになると、古い紙幣がいつまで使えるのか、疑問に思う人もいるかもしれません。
 
本記事では、昭和59年に発行された2世代前の紙幣について、現在でもまだ使用できるのかを詳しくご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

昭和59年に発行された紙幣とは?

国立印刷局によると、紙幣の発行順を表すために「ABCDEF」の記号で区別することがあるようです。昭和59年に発行された紙幣は戦後4番目に発行された紙幣ということで「D券」と呼ばれており、以下の3種類があります。

●D千円券:表面は夏目漱石・裏面は鶴
●D五千円券:表面は新渡戸稲造・裏面は富士山
●D一万円券:表面は福沢諭吉・裏面はきじ

福沢諭吉が描かれている紙幣は、昭和59年発行のD一万円券と平成16年に発行されたE一万円券の2種類がありますが、E一万円券の方は裏面が平等院鳳凰堂に据えられている鳳凰像となっています。また、E一万円券は表面にホログラムがあり、D一万円券の方にはないという点も特徴のひとつです。
 
また、昭和59年に発行された紙幣は平成19年4月2日に支払停止日を迎えています。
 

古い紙幣はまだ使用できるのか?

財務省によれば、昭和18年以前に発行された紙幣を始め、昭和21年に発行されたA券から平成16年に発行されたE券まで、古い紙幣は現在でも使用することが可能です。日本銀行法第46条第2項で「日本銀行が発行する銀行券は、法貨として無制限に通用する」と定められています。
 
昭和59年に発行されたD券の後は、平成16年11月1日にE券が発行されています。そして、令和6年7月3日に現在の新紙幣が発行され、北里柴三郎が描かれたF千円券、津田梅子が描かれたF五千円券、渋沢栄一が描かれたF一万円券が流通し始めています。
 

コンビニのセルフレジなどでは2世代前の紙幣が使えなくなっているケースがある

令和6年に新紙幣が発行されたことにともない、一部のセルフレジなどでは旧紙幣が使用できなくなるケースもあるため、注意が必要です。
 
例えば、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンによれば、旧紙幣でも流通紙幣であれば買い物の支払いに使用できますが、令和6年6月20日以降、セルフレジや釣銭機で昭和59年に発行された2世代前の紙幣が使用できなくなっているようです。
 
普段セルフレジを使用する機会が多く、2世代前の紙幣を持ち歩いているという人は、早めに新紙幣へ両替しておいた方が不便を感じずに済むかもしれません。
 
ただし、新紙幣への両替は日本銀行では行っていません。最寄りの銀行や郵便局などで両替を依頼するとよいでしょう。両替を希望する人が多く混み合っていることが予想される場合は、事前に予約をして待ち時間を短縮することをおすすめします。
 

2世代前の紙幣はまだ使用できるがセルフレジなどでは対応できなくなっているところもある

令和6年7月に新紙幣が発行されたことにより、昭和59年に発行された夏目漱石の千円札・新渡戸稲造の五千円札・福沢諭吉の一万円札は「2世代前の紙幣」となりました。
 
日本銀行法により、旧紙幣は現在でもお金として使用することは可能とされていますが、新紙幣の発行にともなって一部のセルフレジなどでは2世代前の紙幣が使用不可となっているケースもあるようです。
 
セルフレジを使用する機会が多い人は不便に感じることも多くなると考えられるため、早めに旧紙幣から新紙幣に両替するなどして持ち換えておいた方がよいかもしれません。
 

出典

独立行政法人国立印刷局 お札 お札の基本情報
e-Govポータル法令検索 日本銀行法(平成九年法律第八十九号) 第五章 日本銀行券 第四十六条(日本銀行券の発行)
財務省 通貨 昔のお金は使えますか
株式会社セブン-イレブン・ジャパン その他、支払いについて よくあるご質問 新紙幣発行後、旧紙幣は使えますか
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集