更新日: 2024.09.23 その他暮らし
【2024年10月から値上げ】 10月から郵便料金が値上げされますが今からできる対策ってありますか?
そこで本記事では、具体的な値上げの詳細と、値上げに向けて今からできる対策について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
10月から郵便料金はどう変わる?
郵便料金は、書類のサイズや重量など郵送物によって異なります。今回の郵便料金の改定で値上げが実施されるものは、以下の通りです。
●通常はがき
●定形郵便物
●定形外郵便物
●レターパック
●スマートレター
●速達
●特定記録郵便
一方、値上げの対象外となるものは以下の郵送物です。
●一般書留および現金書留
●簡易書留
●ゆうパック
●ゆうパケット
●ゆうメール
●特約ゆうメール
すべての商品や郵送手段が値上げされるわけではないので、注意してください。
値上げ幅は最大約35%
郵便料金の値上がり幅は、図表1の通りです。
図表1
種類 | 重量 | 9月30日までの料金 | 10月1日以降の料金 | 値上げ率 |
---|---|---|---|---|
定形郵便物 | 25グラム以内 | 84円 | 110円 | 約31% |
50グラム以内 | 94円 | 約17% | ||
通常はがき | 63円 | 85円 | 約35% | |
定形外郵便物 規格内 |
50グラム以内 | 120円 | 140円 | 約17% |
100グラム以内 | 140円 | 180円 | 約29% | |
150グラム以内 | 210円 | 270円 | 約29% | |
250グラム以内 | 250円 | 320円 | 約28% | |
500グラム以内 | 390円 | 510円 | 約31% | |
1キログラム以内 | 580円 | 750円 | 約29% | |
速達 | 250グラム以内 | 260円 | 300円 | 約15% |
1キログラム以内 | 350円 | 400円 | 約14% | |
4キログラム以内 | 600円 | 690円 | 約15% | |
特定記録郵便 | 160円 | 210円 | 約31% | |
レターパックプラス | 520円 | 600円 | 約15% | |
レターパックライト | 370円 | 430円 | 約16% | |
スマートレター | 180円 | 210円 | 約16% |
出典:日本郵便(株)「2024年10月1日(火)から郵便料金が変わります。」より筆者作成
値上げの割合は一律ではなく、商品ごとに異なる値上げ料金が適用されています。今回の改定で、最大の値上げ率は通常はがきの約35%です。金額で見ると、定形外郵便物規格内(1キログラム以内)の170円がもっとも高い値上げ幅でした。一通のみでは大きな値上げに感じないかもしれませんが、年賀状や請求書など、大量に郵便物を送る場合はコストがかさんでしまうでしょう。
切手は新料金に合わせた額面が販売される
日本郵便は、新料金に合わせた切手を9月2日より発売を開始します。既存の切手と組み合わせて郵送に使えるよう、差額分の切手も販売してくれるようです。また、レターパックやスマートレターなど、切手と封筒が一体型の商品も同時発売されます。
既存のレターパックやスマートレターでも、差額分の切手を貼れば問題なく使用可能です。新料金に合わせて旧式のものが使えなくなるわけではないため、安心してください。
郵便料金の値上げに今から備える方法
郵便を普段から利用する方にとって、今回の値上げは大きな悩みの種でしょう。特に法人や個人事業主で書類のやり取りを行う場合は、年間の郵送コストが大幅に増えてしまいます。ここからは、10月1日の新料金に備えて今からできる対策について解説します。
紙の書類をデータに変える
できるだけ多くの書類を、紙から電子に変えておきましょう。資料はメールやチャットなどで送ったり、契約書類は電子印鑑を使ってオンラインで完結できたりします。これまで紙の書類になれている方は、今回の値上げが電子への切り替えを行うよい機会になるかもしれません。
金券ショップを活用する
金券類を割安で取り扱っている金券ショップでは、レターパックやはがき、切手などの郵送商品も取り扱っています。まとめ買いで大幅に割引してくれるショップやWebサイトもあるため、少しでも郵送コストを下げたい方は積極的に活用するとよいでしょう。
郵便料金の値上げは個人への影響は少ない
2024年10月1日より郵便料金が値上げされますが、普段から郵便を使わない方にとっては影響が少ないといえるでしょう。一番高い値上げでも170円であるため、1年に数回程度の利用しかしないなら、値上げに対する対策は特に必要ありません。一方、これまで紙の書類を使用していた方は、この値上げをきっかけに書類をデータ化するとよいでしょう。
しかし、ご年配の方を中心に年賀状をはじめ、手紙やはがきを送る人は多くいます。また、レターパックを利用する人も多いでしょう。そのような人は、今回の郵便料金の値上げを留意しておきましょう。
出典
日本郵便株式会社 郵便局 2024年10月1日(火)から郵便料金が変わります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー