更新日: 2024.09.27 子育て

【2024年10月から】現在3人目を妊娠中ですが、10月から「児童手当」が変更されるって本当ですか? 3人目以降は多くもらえるのでしょうか?

【2024年10月から】現在3人目を妊娠中ですが、10月から「児童手当」が変更されるって本当ですか? 3人目以降は多くもらえるのでしょうか?
子育て世帯のサポートの一環として利用されている「児童手当」ですが、2024年10月から対象が拡大されます。より多くの世帯で利用できるようになり、子どもの多い世帯では手当の金額も多くなります。
 
ただし、子どもの数え方についても変更があるので注意が必要です。そこで本記事では、10月から変更される児童手当について解説すると共に、子どもの数え方についても紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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これまでの児童手当

2024年9月までの児童手当の支給額は次のとおりです。
 
図表1

児童の年齢 支給額(月額)
3歳未満の児童 1万5000円
3歳以上小学校修了前 1万円(第3子以降は1万5000円)
中学生 1万円

こども家庭庁 児童手当制度のご案内 を基に筆者作成
 
また、所得制限があり、所得の多い家庭は給付額が減額されたり、支給されなかったりすることが問題となっていました。所得制限は「所得制限限度額」と「所得上限限度額」の2つです。
 
所得が所得制限限度額を超えると給付金額が一律5000円となり、所得上限限度額を超えると給付金が受けられなくなります。収入の目安は次のとおりです。
 
図表2

扶養親族の人数 所得制限限度額の目安収入 所得上限限度額の目安収入
0人 833万3000円 1071万円
1人 875万6000円 1124万円
2人 917万8000円 1162万円
3人 960万円 1200万円

こども家庭庁 児童手当制度のご案内 を基に筆者作成
 

2024年10月からの児童手当の変更点

2024年10月からの児童手当の大きな変更点は「支給額の増額」と「所得制限の撤廃」です。支給額は次のように変更されます。
 
図表3

児童の年齢 支給額(月額)
3歳未満 1万5000円(第3子以降は3万円)
3歳以上高校生年代まで 1万円(第3子以降は3万円)

こども家庭庁 もっと子育て応援!児童手当 を基に筆者作成
 
これまでと違うのは、「対象となる児童が高校生年代」まで伸びたことです。2024年9月までは中学生までの児童を扶養している親が対象でしたが、「18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある子」まで支給が延長されます。
 
支給額に関しては、第3子以降の支給額が増額し、3万円になっています。事例のように3人目を妊娠中の場合は、生まれてから毎月3万円が受け取れるようになるので大きな変化といえるでしょう。
 
また、「支給時期」もこれまでは年3回に分けての支給でしたが、10月からは偶数月の年6回の支給に変更になるため、生活の計画が立てやすくなるでしょう。
 
それだけでなく「所得制限」も撤廃されるので、2024年9月までは対象でなかった家庭も児童手当が受け取れるようになります。ただし、子どもの数え方には注意が必要です。
 

子どもの数え方

支給される期間が延長されますが、それに伴って子どもの数え方について変更点があります。
 
これまでは、「18歳に達する日以後最初の3月31日までの間にある者」が児童とされ、その期間を超えてしまうと子どもではないとみなされていました。例えば、長男や長女が19歳になってしまうと子どもの人数が減ってしまい、支給額も第3子以降の金額が受け取れなくなっていたのです。
 
しかし、2024年10月からは「児童の兄姉等」という期間がつくられます。具体的には児童の兄姉等は「親等に経済的負担のある児童の期間を超えた22歳の年度末までの子」で、この期間の子どもも、子どもの人数としてカウントされるようになります。
 
この変更により、年齢が離れて過ぎていなければ第3子以降の子どもも18歳の年度末まで児童手当が支給される可能性が高くなりました。
 

改正のメリットを理解しておきましょう

児童手当の改正によって、これまでよりも多くの家庭で児童手当が支給できるようになりそうです。また、18歳の年度末まで支給されるようになる点も、子どもを養育する親には大きな変化といえるでしょう。
 

出典

こども家庭庁 児童手当制度のご案内
こども家庭庁 もっと子育て応援!児童手当
こども家庭庁 「第3子以降」のカウント方法について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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