ママ友と「祖父母が孫へ渡すお小遣い」の話になりました。わが家は「貯金」ですが「好きに使わせる」家庭も多いようです。好きに使わせてあげたいなとも思うのですが、世間ではどちらが多いのでしょうか?

配信日: 2024.10.11

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ママ友と「祖父母が孫へ渡すお小遣い」の話になりました。わが家は「貯金」ですが「好きに使わせる」家庭も多いようです。好きに使わせてあげたいなとも思うのですが、世間ではどちらが多いのでしょうか?
祖父母が孫に渡したお小遣いをどのように使っているのか、または使わずに貯めているのかどうかは各家庭で異なるでしょう。将来に備えて貯めるにしても、まとまった支出があった際に使う機会があるかもしれません。
 
本記事では、祖父母からお小遣いをもらっている孫の割合や金額はどのくらいなのかをはじめ、お小遣いの使い方などをについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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約6割の孫が祖父母からお小遣いをもらっている

SOMPOひまわり生命保険株式会社が、3~12歳(小学生6年生)の子どもがいる、かつ自身の親と離れて暮らす男女400名を対象に行った「介護とお金に関する調査報告」(公表日:2022年12月16日)によると、帰省時に祖父母からお小遣いをもらう孫の割合は以下のとおりです。
 

・必ずもらう:22.8%
・だいたいもらう:39.0%

 
上記を合算すると61.8%となり、実に6割を超える孫が祖父母からお小遣いをもらっていることが分かります。

 

お小遣いの年間合計金額は平均1万5270円

同調査によると、祖父母が孫に渡すお小遣いの年間合計金額は平均1万5270円です。1回あたりの祖父母から孫へのお小遣いの額は図表1のとおりで、1000~5000円未満の54.0%が最多でした。
 
【図表1】

1回あたりのお小遣いの額 祖父母から孫 祖父母から孫(必ずもらう)
1000円未満 19.5% 7.7%
1000円~5000円未満 54.0% 53.8%
5000円~1万円未満 17.5% 22.0%
1万円~5万円未満 8.3% 15.4%
5万円以上 0.8% 1.1%

※SOMPOひまわり生命保険株式会社「介護とお金に関する調査報告」をもとに筆者作成
 
お小遣いを毎回もらう人のほうが、1回あたりのお小遣いは高額の傾向です。1万円以上は15.4%とのことです。さらに子どもの年齢別で見てみると、未就学児は平均1万7570円で全体より2300円も高い結果になっています。

    
 

お小遣いの使い方

お小遣いの使い方について、金融広報中央委員会の「子どものくらしとお金に関する調査(第3回) 2015年度調査」では、図表2のように伝えています。
 
【図表2】

小学校
(低学年)
小学校
(中学年)
小学校
(高学年)
中学生 高校生
1位 おかしやジュース おかしやジュース おかしやジュース 友達との
外食・軽食代
友達との
外食・軽食代
2位 おもちゃなど ゲームソフトや
おもちゃ類
ゲームソフトや
おもちゃ類
おやつなどの飲食物 おやつなどの飲食物
3位 ゲームをする ゲームをする まんが 友達へのプレゼント 休日に遊びに
行くときの交通費
4位 ノートや
えんぴつなど
ノートや
えんぴつなど
本や雑誌 文房具 友達へのプレゼント
5位 家の人への
プレゼント
まんが 家の人への
プレゼント
家の人への
プレゼント
昼食
6位 本や雑誌 家の人への
プレゼント
ゲームをする 休日に遊びに
行くときの交通費
家の人への
プレゼント
7位 まんが 本や雑誌 ノートや
えん筆など
ゲーム代 映画やライブの
チケット
8位 友達へのプレゼント 友達へのプレゼント 友達へのプレゼント 小説や雑誌 文房具
9位 休みの日に遊びに
行くときの交通費
友達との
食事・おやつ代
まんが 小説や雑誌
10位 アクセサリーや
化粧品など
休みの日に遊びに
行くときの交通費
映画やライブの
チケット
まんが

※金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回) 2015年度調査」をもとに筆者作成

 

お年玉の取り扱い

同調査では、小学生、中学生、高校生それぞれのお年玉の取り扱いについて、もっとも回答が多かったのは「銀行や郵便局などに貯蓄(預金や貯金)する」だった旨を伝えています。
 

・小学生(中学年):48.0%
・小学生(高学年):49.4%
・中学生:42.1%
・高校生:38.2%

 
また、お年玉で「特別な物を買う」人の割合は貯金をする人の割合と比べて低く、いずれの年代でも半数を超えていません。
 

・小学生(中学年):13.3%
・小学生(高学年):16.2%
・中学生:19.5%
・高校生: 22.2%

 

親の半数以上が老後の蓄えにしてほしいと回答

孫にお小遣いを渡す祖父母は約6割であると上述のSOMPOひまわり生命保険株式会社の調査で確認できますが、実は半数以上の父母は孫のお小遣いよりも自身の老後に備えてほしいと回答しています。
 
その理由となるのは、自分の生活を楽しんでほしい(73.9%)、健康で長生きするために使ってほしい(53.8%)といった祖父母を気遣うものですが、なかには将来何かあっても自分では経済的に支援できないというシビアなものも含まれていました。

 

祖父母からもらったお小遣いの使い道は子どもたちと話し合おう

祖父母からもらったお小遣いの使い道は小学生で「おかしやジュース」、中学・高校生では「友達との外食・軽食代」が多いようです。一方で、お年玉は「銀行や郵便局などに貯蓄(預金や貯金)する」という意見が多い結果になりました。
 
祖父母からもらったお小遣い・お年玉の使い道は、もらうたびに子どもたちと話し合うことにより納得のいく使い道で有効活用するとよいでしょう。

 

出典

SOMPOひまわり生命保険株式会社 介護とお金に関する調査報告
金融広報中央委員会 子どものくらしとお金に関する調査(第3回) 2015年度調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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