更新日: 2024.10.19 子育て
息子が来年中学生になります。今の貯金は「200万円」なのですが、大学入学にかかる教育資金としていくら貯めておけばいいでしょうか?
そこで今回は、大学進学に必要な費用について調べてみました。学費以外にかかる費用や教育資金を用意する方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
大学の費用目安はどれくらい?
大学の費用には、入学金や授業料などが挙げられます。例えば国立大学の場合は、文部科学省令で以下のように標準額が定められています。
・授業料の年額:53万5800円
・入学料:28万2000円
・検定料:1万7000円
これを基に4年間の費用を計算すると、合計で244万2200円です。
私立大学の費用については、文部科学省の「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」を参考にできます。同調査によると、私立大学における初年度の学生納付金等は以下の通りです。
・授業料:95万9205円
・入学料:24万806円
・施設設備費:16万5271円
・実験実習費:2万8864円
・その他:8万3194円
・総計:147万7339円
これを基に4年間の費用を計算すると、518万6942円です。
以上から、現在貯金が200万円の場合は、入学から卒業までの大学の費用として、44万2200円~318万6942円を貯めておく必要があると分かります。
学費以外にかかる費用
大学の費用は進学先によって大きく異なるだけでなく、学費以外にも以下のような費用がかかる点に注意が必要です。
・資料代・備品代
授業で必要になる資料代やパソコンなどの備品代が発生することがあります。学部などによって費用は大きく異なる可能性があるため、入学前に確認しておくことは大切です。
・生活準備費・生活費
入学後に一人暮らしをする場合は、アパートを借りる際の初期費用や家電の購入など、まとまった生活準備費が必要です。在学中の食費や交際費など、生活費もかかります。
・交通費
通学で交通費にいくらかかるか計算しておく必要もあるでしょう。遠方の大学を受験する場合は、受験の際に交通費や宿泊費が発生します。
子どもの教育資金を用意する方法
授業料や入学費など大学の費用に加えて、生活費や交通費など学費以外の費用も考えると、計画的かつ余裕を持った金額を用意する必要があります。子どもの教育資金を用意する方法として、以下のようなものが挙げられます。
・学資保険
・定期預金・積立定期預金
・NISA
子どもが来年中学生になる場合は、中学・高校在籍中の6年間で、大学進学のための資金を貯めなければならないでしょう。子どもが大学受験を迎える年になっても、十分な資金が貯まらない場合は、以下のような方法で対処できるかもしれません。
・奨学金制度
・高等教育の修学支援新制度
・教育ローン
また、在学中の生活費については、本人がアルバイトをしてある程度賄えるようにできるかもしれません。中には学業に専念できるよう、仕送りをする家庭もあります。
大学の費用は進学先によって244万2200円~518万6942円が目安! それ以外の費用も踏まえて資金に余裕を持たせる必要あり
入学金や授業料など、4年間の大学の費用を調べてみたところ、国立大学では244万2200円、私立大学では518万6942円ほどかかることが分かりました。
来年中学生になる子どもがいて、現在貯金が200万円の場合は、6年間で44万2200円~318万6942円を貯めておく必要があります。これに加えて、在学中に必要になる備品代や生活費、交通費なども計算して、資金に余裕を持たせることも大切です。
教育資金を用意する方法には、学資保険、定期預金・積立定期預金、NISAなどが挙げられます。資金が不足する場合は、奨学金制度・高等教育の修学支援新制度・教育ローンなどの活用も検討できるでしょう。大学にかかる費用は高額になるため、早めに準備を始めることが大切です。
出典
デジタル庁e-Gov法令検索 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令(平成十六年文部科学省令第十六号)第二条
文部科学省 私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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