財布の中の「新1万円札」が「38万円」に!? 紙幣が“高値”で売れる条件とは? チェックポイントを解説
配信日: 2024.11.14
本記事では、特定のお札が額面よりも高値で売買される理由や、その紙幣の特徴を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
お札の額面よりも高値で売買される理由はコレクション性
お札には「記番号」と呼ばれる、アルファベットと数字を組み合わせたものが、お札表面の左上と右下に印刷されています。
アルファベットと数字の並びは決まっており、アルファベット2文字+数字6桁+アルファベット2文字の計10文字で構成されています。これは背番号のようなもので、お札ごとに異なる記番号が印刷されています。アルファベットや数字の組み合わせによって、お札のコレクターに人気の記番号があり、オークションなどで高値で売買されています。
実際の取引額は記番号の希少性によって異なる
主に次のような記番号は希少性があるとされ、人気があります。
AA券
記番号がアルファベットが先頭1文字+末尾1文字だった時代には、先頭と末尾のアルファベットが両方Aのものが「AA券」と呼ばれていました。2024年7月3日から発行されている新紙幣では、アルファベットは先頭2文字+末尾2文字となっており、先頭の2文字が「AA」の場合にAA券と呼ばれているようです。
若番
若番は、6桁の数字のうち、000001~000009のように数字が最後の1桁のみで、それ以外が0のものです。特に000001は希少価値が高いとされています。
ゾロ目
ゾロ目はその名の通り、6桁の数字が全て同じ数字で揃っているものです。中でも777777はラッキーセブンと呼ばれ、価値が高くなる傾向があります。
キリ番・サンドイッチ・階段
次のような数字の並びは、それぞれに呼び名がつけられ、価値が高めに評価されています。
・キリ番:6桁の数字がキリの良い数字となっているもの。例)100000、200000、など
・サンドイッチ:1、6桁目が同じ数字かつ2~5桁目の数字が揃っているもの。例)600006、655556、など
・階段:連続した数字の組み合わせとなっているもの。例)123456、654321、など
これらの組み合わせによって取引額は大きく異なります。10月21日時点で、Yahoo!オークションにおいて高額で落札された例は次の通りです。
・AA券+ラッキーセブンの1万円札:落札額38万4000円
・AA券+階段012345の5千円札:落札額12万7222円
・AA券+若番000001の千円札:落札額12万6000円
お札をオークションなどで売買することを禁止しているケースもある
お札を額面よりも高値で売買することに問題はないのでしょうか? 例えば、メルカリでは現金の出品が禁止されています。
yahoo!オークションは、原則として現金は出品禁止となっていますが、コレクション性や希少価値が認められるもののみ、アンティーク・コレクションカテゴリー内で出品されています。このように出品先によっては、規約違反となる可能性がありますので注意しましょう。
レアな記番号のお札がないか財布の中を確認してみよう
お札の額面よりも高値で売買されているお札の特徴は、AA券など、希少性のある記番号が印刷されていることです。これらの特徴のあるお札はコレクターに人気があり、お札の額面を超えた値段がつくことがあります。
ただし、お札を売買しようとするとき、出品先によっては規約で現金を出品禁止としている可能性があるので注意が必要です。宝探しをするような気持ちで、財布に入っているお札の記番号を確認してみてはいかがでしょうか。
出典
国立印刷局 お札に関するよくあるご質問
独立行政法人 国立印刷局 お札と切手の博物館 お札の豆知識
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー