更新日: 2024.11.19 その他暮らし

友人が「田舎だと車は1人1台が当たり前」と言っていました。大学生の子ども含め、車を「一家で3台」持っているようですが、維持費はどれくらいかかるのでしょうか…?

友人が「田舎だと車は1人1台が当たり前」と言っていました。大学生の子ども含め、車を「一家で3台」持っているようですが、維持費はどれくらいかかるのでしょうか…?
「田舎では1人1台の車が必要」と耳にしたことがある人もいるかもしれません。一般的に地方では公共交通機関が都市部ほど充実していないものです。一家で3台以上の車を持っているという家庭も珍しくはないでしょう。車は便利ですが、さまざまな維持費がかかります。「複数台持っていると、どれくらいの維持費になるのだろう」と疑問に感じますよね。
 
本記事では、家族で3台の車を所有した場合の維持費を具体的に解説し、維持費を抑えるポイントを紹介します。

車の維持費の内訳

車を所有すると、購入費用のほかに、主に次のような維持費がかかります。

●自動車税
●車検費用
●自賠責保険料

自動車税は自動車を所有することで発生する税金のことで、車種や排気量によって変動します。また、車検は法律で定められた整備点検で、通常2年に1回行う必要があります。自賠責保険は、加入が義務づけられている保険です。任意の自動車保険に加入する場合には別途費用がかかります。
 

3台分の年間維持費

一家で3台の車を所有した場合、年間いくらの維持費がかかるのでしょうか。普通自動車2台と、軽自動車1台を所有している家庭の場合で計算しましょう。なお、普通車は排気量1.5リットル超2リットル以下とすると、主な維持費は次のとおりです。
 

・普通自動車

自動車税:3万6000円
車検費用(自賠責保険料含む)例:8万3000円

・軽自動車

自動車税:1万800円
車検費用(自賠責保険料含む)例:6万1000円

 
車検は通常2年に1回行うもので、車検がある年には普通車1台あたり約12万円、軽自動車1台あたり約7万円の費用がかかることが予想されます。普通自動車2台と、軽自動車1台を所有している家庭であれば、合わせて年間約31万円もの出費です。
 
なおこれらに加えて、任意保険料や走行距離に応じてガソリン代などの燃料代もかかります。そのほかにも、タイヤ交換やオイル代などのメンテナンス費、駐車場代も維持費として発生します。
 
車を普段どの程度使うかや、車の年式や車種によってコストは大きく異なりますが、車を複数台所有することが家計に与える影響は大きいといえるでしょう。
 

1人1台の車を持つメリットとデメリット

一家で1人1台車を持つことの大きなメリットは、それぞれ自由に車を使えるという利便性です。例えば、1台しか車がなければ、1人が仕事で車を使っているときに他の家族は車を利用できません。一方、1人1台車を所有していれば、他の家族の予定を気にせず車を使えるので、いつでも好きな場所へ出かけられます。
 
また必要に応じて車を使い分けられることもメリットといえるでしょう。もし家族が大きさの異なる車を所有している場合は、近場への買い物には軽自動車、遠出する際は広い普通車を使うなど、シーンに応じて使い分けができます。
 
しかし、1人1台の車を持つことにはデメリットもあります。最大のデメリットは費用がかさむことです。先に解説したように、自動車税や車検費用、ガソリン代などの維持費がかかります。車の購入そのものにも多額の費用が必要です。また駐車場所の確保が必要となったり、洗車やメンテナンスの手間も増えたりします。
 

車を持つほど費用がかかる! 本当に必要か見直しを

地方だと車を1人1台持つのが当たり前といわれますが、車の所有台数が多いほど、家計を圧迫することも事実です。車の利用頻度を見直し、本当に必要かどうか検討してみましょう。
 
住んでいる地域や、家族の事情によって、車を手放すのは難しいこともあるかもしれません。その場合は任意保険を見直すなど、維持費の削減を検討するのも良いでしょう。普通車から軽自動車に乗り換えるのも1つの方法です。車を所有しつつ、日々の家計を見直してみてくださいね。
 

出典

総務省 自動車税・軽自動車税種別割
 
執筆者:山田麻耶
FP2級

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