更新日: 2024.12.01 その他暮らし

モーニングを頼んだら「無料」でホットドッグがついてきた!どうして名古屋には「お得」な文化があるのでしょうか?

モーニングを頼んだら「無料」でホットドッグがついてきた!どうして名古屋には「お得」な文化があるのでしょうか?
喫茶店のモーニングは地方によって特色があります。名古屋の場合、モーニングを頼むと無料でホットドッグがついてくるなど、お得な点が特徴です。名古屋のモーニングはどうしてお得なサービスを提供しているのか不思議に思う方もいるでしょう。
 
今回は、名古屋のモーニングの特徴とお得な理由について紹介します。名古屋のモーニング文化について知りたい方はぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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名古屋のモーニングの価格や特徴

名古屋のモーニングの一番の特徴は、ドリンクを頼むだけでトーストやゆで卵などがセットでついてくる点です。物価高騰の影響もあり、飲食店の商品単価も値上がりを続けています。そんな中、ドリンクを頼むだけでトーストやゆで卵などがセットになる名古屋のモーニングは非常にお得といえるでしょう。
 
いくつかの飲食店について、モーニングの価格と内容をまとめました。
 

・飲食店A:飲み物(410円~)を頼むと6種類あるトースト・サンドメニューから選んでモーニングが食べられる
・飲食店B:朝10時まで、飲み物(480円~)を頼むとサンドイッチがついてくる
・飲食店C:飲み物(550円~)を頼むとトースト、ゆで卵、サラダ、ヨーグルトが無料でついてくる

 
上記のように、お店によってサービスの種類はいろいろです。
 

名古屋のモーニングのルーツ

愛知県はモーニングの発祥の地とされており、昭和30年ごろにはすでにモーニングというサービスは始まっていたようです。諸説はありますが、始まりの地は愛知県の一宮市とされています。
 
一宮市にある喫茶店が、コーヒーを頼んだお客さんにピーナツとゆで卵をつけるサービスを始めて人気を集めました。ほかの喫茶店もまねをし始め、名古屋市にまで広がり今のモーニング文化が生まれたようです。
 
名古屋の喫茶店の特徴は、回転率を意識するのではなく、お客さんにいかに長居してもらえるかを重視している点です。
 

名古屋の喫茶店は社交の場としての側面もある

名古屋の喫茶店のモーニングがお得な理由は、喫茶店が単純な飲食の場だけでなく商談や社交の場としても活用されるためです。名古屋の喫茶店はほかの都道府県とは異なり、コーヒーを飲むだけでなく職場や自宅の延長線上にあるような存在となっているといわれています。
 
もうひとつの特徴として、客側がお得かどうかを重要視する度合いが強いとされています。お得なサービスを提供し、お客さんに気に入ってもらえればリピートしてもらえるため、長期的な観点から考えると喫茶店側にもメリットがあるといえるでしょう。また、常連客からの口コミでほかのお客さんを呼んでくれる可能性もあります。
 
自宅や職場の延長線上としての立ち位置を確立できれば、朝の時間帯・ランチタイム・夕方にかけて幅広い年齢層のお客さんを獲得できます。
 
結果として、特定の時間帯の回転率が高くなくても1日を通しての回転率が高ければお店としては利益を確保できます。そうすれば、お得なモーニングを提供し、お客さんが長居をしてもお店としては得をするわけです。
 

名古屋市は喫茶店に使う支出が全国トップレベル

総務省統計局が発表した「品目別都道府県庁所在市および政令指定都市ランキング」(2021年~2023年平均)によると、名古屋市の喫茶代は全国2位です。1位は岐阜市で年間1万4400円、2位の名古屋市は年間1万2308円です。岐阜県と愛知県で、東海地方が1・2位を占めています。
 
全国平均は年間7621円であり、名古屋市民は全国平均の約1.6倍支出していることから、モーニングをはじめとした喫茶店にお金を使っていることが分かるでしょう。
 

名古屋の喫茶店にお得なモーニングがあるのは、社交の場としても活用されるため

名古屋のモーニングがお得なサービスを提供している理由は、喫茶店が社交の場としての側面も備えているためです。1日の回転率を上げることで全体の利益を確保しています。名古屋に出掛けた際はいろいろな喫茶店を巡り、自分にとってのお気に入りの店を見つけてみるのもよいでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2021年(令和3年)~2023年(令和5年)平均) 外食
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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