更新日: 2024.12.01 その他暮らし
せっかく「普通列車グリーン券」を購入したのに、満席…!お金を多く払っているのに、そのまま普通車に移動しなければいけませんか?
普通運賃にプラスアルファの料金を支払うとグリーン車に乗れますが、全車自由席であるため今回のケースのように、グリーン車に入ったら「満席だった」ということもあるでしょう。
本記事では、グリーン券を購入しても満席で座れなかった場合、どのような扱いになるかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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満席の場合の対処法
普通列車グリーン車は全席自由席であるため、空席があるケースもあれば満席であるケースもあります。
満席の場合は普通席がある車両へと移動する人も少なくないと思いますが、この場合には「払い戻し」が可能です。払い戻し方法は以下の通りです。
1.車内側の改札から出る前に乗務員(グリーンアテンダント)に普通車への移動を伝える
2.払い戻しの案内を受ける
3.指定のみどりの窓口で払い戻しを受ける
「グリーン券をプラスアルファの料金で買って損する」ということはないため安心です。
ただ注意点として、グリーン車の通路やデッキなどで立っている場合でもグリーン券は必要です。「次の駅で席があくかもしれない」と考えてそのまま立って待っていると、場合によって払い戻しに支障が出る可能性があるため注意が必要です。
普通列車グリーン車の料金と普通車の料金の比較
グリーン車に乗るにはプラスアルファの料金を支払う必要がありますが、具体的な料金体系やお得な乗車方法についてご紹介します。
グリーン車の料金体系
普通列車のグリーン車に乗るには、乗車券(もしくは定期券)とは別に、グリーン券の購入が必要です。グリーン券の料金は「営業キロ」と「購入方法」によって金額が変わります。表1では、東日本旅客鉄道株式会社(以下JR東日本)「普通列車グリーン車」を基に、グリーン券の料金をご紹介します。
表1
営業キロ | 料金 |
---|---|
50キロまで | 1010円 |
100キロまで | 1260円 |
101キロ~ | 1810円 |
出典:東日本旅客鉄道株式会社「普通列車グリーン車」を基に筆者作成
表1の通常料金は、以下のような場合に適用されます。
・駅でグリーン券(紙のきっぷ)を購入する場合
・車内でグリーン券を購入する場合
・函南・三島・沼津の各駅で購入する場合(紙のきっぷのみ購入可能なため)
最大1810円かかるグリーン車の料金ですが、実は安く乗車する方法があります。
よりお得にグリーン車へ乗車する方法
乗車料金を節約するには、「Suicaグリーン料金」を活用することをおすすめします。Suicaグリーン料金は、乗車前にモバイルSuicaにグリーン券情報を登録したり、券売機でカードタイプSuicaにグリーン券情報を登録したりする場合に適用される料金です。
表2にまとめたSuicaグリーン料金は、表1の通常料金よりも260円安くなります。営業キロにかかわらず、すべてのケースで節約が可能です。
表2
営業キロ | 料金 |
---|---|
50キロまで | 750円 |
100キロまで | 1000円 |
101キロ~ | 1550円 |
出典:東日本旅客鉄道株式会社「普通列車グリーン車」を基に筆者作成
ただし同じSuicaでも、チャージ残高で紙のグリーン券を購入してしまうと通常料金になるため注意が必要です。ちなみに紙のきっぷとSuicaサービス以外に、「JRE POINT」をグリーン券に交換する方法もあります。
「JRE POINT」はJR東日本のサービスにおける共通ポイントで、「えきねっと」の利用や駅ビルでのショッピング、Suicaでのショッピングなどで貯められます。JRE POINTは最大600ポイントで営業キロに関係なくグリーン券と交換可能です。
グリーン車が満席の場合は払い戻しが可能
グリーン券購入後、満席がゆえに普通車に移動することになっても、グリーンアテンダントに申しつけたうえで案内してもらえば、払い戻しを受けられます。払い損になることはないため安心です。
またグリーン車の料金を安くおさえるには、紙の切符ではなくモバイルSuicaやカードタイプSuicaなどを利用すると260円節約できます。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 普通列車グリーン車
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー