子どもが塾に通い始めたものの、思うように成績が上がりません。「転塾」を検討していますが、子どもに合う塾はどのようにして探したらよいのでしょうか?
配信日: 2024.12.01
そこで本記事では、転塾を検討する際の判断基準や、子どもに合った塾を選ぶ方法、転塾後に成功するためのポイントを詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
転塾を検討する前に考えるべきポイント
まず、転塾を決断する前に、子どもの成績が上がらない原因をしっかりと考えることが大切です。塾のせいだと思っていても、別の要因が影響している場合もあります。
成績が上がらない理由を探る
塾を変更するだけでは解決しない場合もあるため、原因を親子で話し合い、現状を整理しましょう。成績が伸びない理由は、以下のような要因が考えられます。
・塾の授業内容が子どもの学力や学習ペースに合っていない
・子どもが塾での勉強に集中できていない
・家庭での復習や勉強時間が不足している
現在の塾の強み・弱みを分析する
原因を親子で話し合ったら、現状を整理して現在の塾の特徴を再確認することも重要です。「先生の指導が分かりやすい」「仲のよい友だちがいる」といった強みがあれば、それを生きかす方法を検討してみましょう。
一方で、「授業が集団形式で質問しづらい」「テスト対策が不十分」などの弱みがある場合、それが本当に転塾の理由になるかを考えます。これらのポイントを考慮し、慎重に転塾を検討することで、より適切な判断ができるでしょう。
子どもに合う塾を選ぶ7つのポイント
転塾を決めたら、次は子どもに合う塾を選ぶ必要があります。塾選びは、子どもの学びを最大限に生かすための大切なプロセスです。子どもに合う塾の選び方には、以下の7つの重要なポイントがあります。
1. 子どもとの相性
子どもの性格や学習スタイルに合った塾を選びましょう。例えば、マイペースな子には個別指導塾、外交的な子には集団塾が適している可能性があります。
2. 目的との整合性
中学受験、高校受験、学校の補習など、目的に応じた塾を選ぶことが重要です。
3. 授業形態
個別指導、集団指導、オンラインなど、子どもに合った授業形態を選びましょう。
4. 学習環境と設備
自習室の有無、資料の充実度、セキュリティーなどを確認しましょう。
5. 通いやすさ
自宅や学校からの距離、通塾方法を考慮し、継続して通える塾を選びましょう。
6. 講師のレベルと指導方針
講師の質や指導方針が子どものニーズに合っているか確認しましょう。
7. 費用と実績
予算内で通い続けられるか、また合格実績や評判を確認しましょう。
塾選びの際は、体験授業に参加して実際の雰囲気を確認することも効果的です。また、友だちが通っているからという理由だけで選ばないよう注意しましょう。塾通いは、本人のやる気が最も重要です。子どもと十分に話し合い、目的を明確にしたうえで塾を選ぶことが、成功への近道となります
子どもの塾通いを成功させるためのポイント
転塾は、子どもにとって新しい環境に飛び込む大きな決断です。そのため、転塾後のサポートも重要になります。転塾後にかぎらず、塾通いを成功させるためのポイントとして以下で5つのポイントを紹介します。
1. 新しい環境に慣れる時間を与える
転塾直後は、子どもが新しい環境に適応するまでに時間がかかります。この期間は、子どもにプレッシャーをかけすぎず、寄り添う姿勢が大切です。楽しく勉強できている様子が見られたら、積極的に褒めてモチベーションを高めましょう。
2. 質問する習慣を身につける
子どもに、「分からないことはすぐに質問する」習慣を身につけさせるようにしましょう。特に集団指導塾の場合、途中から参加すると習っていない範囲があり、ついていけない可能性があります。質問することで、このギャップを埋めることができるでしょう。
3. 子どもや塾と定期的なコミュニケーションをとる
転塾した場合は数回の授業の感想を聞くなど、子どもとの定期的なコミュニケーションを心掛けましょう。これにより、子どもの適応状況を把握し、必要に応じてサポートすることができます。
また、定期的に塾の先生とコミュニケーションをとり、子どもの様子や進行状況を確認しましょう。塾と家庭が連携することで、より効果的な学習環境を整えることができます。
4. 家庭で学習のサポートをする
家庭での学習時間を見守り、必要に応じてサポートすることも大切です。塾のカリキュラムに合わせた学習習慣を確立することで、より効果的な学習が可能になります。
5. 成果を急がない
すぐに成果を期待せず、まずは新しい環境に慣れることを優先させましょう。塾に慣れるまでには時間がかかるため、長期的な視点で子どもの成長を見守ることが大切です。
これらのアプローチを実践することで、塾通いの成功率を高めることができるでしょう。子どもの様子をよく観察し、必要に応じて柔軟にサポート方法を調整することが重要です。
転塾はゴールではなく、学び直しの新たなスタート
転塾は、成績を上げるための一つの手段にすぎません。大切なのは、子どもが新しい塾で自信を持ち、勉強に前向きに取り組める環境を整えることです。
まずは現在の塾の状況をしっかり分析し、転塾の必要性を見極めましょう。そして、子どもの学習スタイルに合った塾を選ぶために情報収集を丁寧に行います。転塾後も、親子で協力しながら学びを支えていくことで、子どもがよりよい成果を出せるようサポートしていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー