娘の友達を「自転車」で家まで送ろうと思います。ヘルメットのサイズが合わなかったのですが、すぐ近くなので着用させずに乗せてもよいでしょうか?
配信日: 2024.12.06
知り合いの子どもを自転車に乗せることになったとき、家にあるヘルメットではサイズが合わなかった場合、着用させなくても問題はないのか、確認しておきましょう。
本記事では「自転車に乗る際のヘルメット着用は義務なのか」について、知り合いの子どもを自転車に乗せるときの対処法や、ヘルメット購入時に利用できる自治体の補助金もあわせてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
自転車に乗る際のヘルメット着用は義務?
令和5年に道路交通法が一部改正され、自転車に乗る際のヘルメット着用の努力義務が課されることになりました。
改正前は「児童や幼児を自転車に乗せる際、保護者はヘルメットを着用させるよう努めなければならない」という内容でしたが、改正後は「自転車の運転者もヘルメットを着用するよう努めなければならない」としています。つまり、小さな子ども以外でも自転車を利用する人はすべて、ヘルメットを着用することが努力義務とされました。
このように改正された背景には、自転車乗用中の死亡事故の多くが頭部に致命傷を負っていることが挙げられています。ヘルメットの着用有無で、自転車事故時の致死率が大きく変わるようです。
あくまでも「努力義務」なので守らなくても罰則などはありませんが、交通事故による被害を軽減するために、子どもも大人もヘルメットを着用し、頭部を守ることが重要とされています。
知り合いの子どもを自転車に乗せるときはどうすればよい?
今回の事例のように「娘の友達を自転車で送ろうと思うが、ヘルメットのサイズが合わないので着用しなくてもよいか?」という疑問についてはどのようになるのか確認しておきましょう。
改正後の道路交通法第63条の11第2項に「自転車の運転者は、他人を当該自転車に乗車させるときは、当該他人に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない」とあるように、娘の友達を自転車に乗せる際には、やはりヘルメットを着用させるよう努力する必要があります。
いつ事故が起こるか分からないため、もしその子どもに合うヘルメットがない場合は、自転車に乗せることは避けた方がよいでしょう。
ヘルメット購入に補助金が出る自治体もある
自転車用ヘルメットの着用が努力義務化され、自治体によってはヘルメットを購入する人に対して補助金が出るようになったところもあります。
例えば千代田区では、対象店舗で要件を満たしたヘルメットを購入した場合、1個あたり2000円が補助されます。
販売価格が税込みで3000円以上であることや、安全基準を満たしたヘルメットであることなどの条件を満たしていなければならないため、確認が必要です。店舗にある申込書に必要事項を記入し、本人確認書類とあわせて提出したうえで、ヘルメットの代金から補助額2000円を差し引いた金額を支払うことになります。
住んでいる自治体の補助金についても詳しく確認しておくとよいでしょう。
ヘルメットの着用が努力義務とされているため、サイズが合わない場合は自転車に乗せるべきではないと考えられる
道路交通法の一部改正により、自転車の運転者本人だけでなく、他人を自転車に乗せる場合はその人にも、ヘルメットを着用するよう努めなければならないとされました。これにより、今回の事例のように「娘の友達を自転車に乗せて家まで送る際」などには、ヘルメットを着用させた方がよいと考えられます。
もし、サイズが合わなくて家にあるヘルメットを着用させられないのであれば、自転車に乗せて送ることはやめた方がよいでしょう。また、家にヘルメットがない場合は、購入することを検討してもよいかもしれません。自治体によってはヘルメット購入に対して補助金が出ることもあるため、確認しておきましょう。
出典
e-Govポータル法令検索 道路交通法(昭和三十五年法律第百五号) 第三章 車両及び路面電車の交通方法 第十三節 自転車の交通方法の特例 第六十三条の十一(自転車の運転者等の遵守事項)
千代田区 交通安全 自転車用ヘルメット購入費補助事業
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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