更新日: 2024.12.06 その他暮らし
子連れで移動が大変なので「マイカー」の購入を検討中。トヨタのシエンタをすすめられたけど「5年落ちの中古車」をフルローンで購入すると、維持費はいくらになる? 年収400万円のケースで解説
本記事では、「トヨタのシエンタ」の「5年落ち程度の中古車」をフルローンで購入すると月々の維持費はどのくらいになるのか、年収400万円程度でもマイカーを持てるのかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「5年落ち」のシエンタはいくらで買える?
中古車を買う方法は多々ありますが、例えば、トヨタ認定中古車サイトでは、年式や価格、地域はもちろん、安全装備やサポートの内容なども含めて絞り込めます。今回は「年式:2019年、地域:東京都」と検索すると150万円から200万円程度の車が出てきました。
「5年落ちのシエンタ」といっても、車検や走行距離、修復歴の有無、保証内容などによって価格は大きく変化します。販売方法は主に、掲載店舗販売、お取り寄せ車両、オンライン限定販売の3種類が存在しますが、中古車の購入に慣れていない場合はトラブル防止のためにも実際に店舗に行って説明を受けることをおすすめします。
フルローンを組むと月々の維持費はいくら?
今回は車検や法定整備、ロングラン保証が付いていて、車両本体価格と諸費用を合わせた支払総額が180万円かかる車を選ぶと仮定しましょう。現金一括で支払うのは難しいため、損保ジャパンが提供する「ジャパンダ・ネットマイカーローン」を以下の条件で利用するものとします。
●借入金額:180万円
●ボーナス返済有無:なし
●返済回数:120回(最大)
●金利:3%
毎月返済額は1万7380円で、総返済額は208万5600円です。
また、マイカーを持つとガソリン代や駐車場代、自動車保険、定期的なメンテナンス代などもかかります。
ソニー損保の全国カーライフ実態調査によると、ミニバンの1ヶ月あたり維持費平均額は1万5400円となっており、同額かかる場合はローン返済と合わせて毎月3万2780円の維持費が発生します。
実際にかかる車の維持費は、車の状態や生活環境、ローン金利などによって大きく変わることも考えられます。また、マイカーローンで車を購入したいと思っても、ローン審査に通過しなければ意味がありません。自身の希望通りに融資を受けられるとは限らないので要注意です。
年収400万円でもやり繰りできる?
車を保有すると固定費が増えるため、家計への影響を心配する人は少なくありません。仮に月々の維持費として3万5000円かかる場合、年収400万円で購入しても問題ないのでしょうか。
年収400万円の場合は、平均月収は約30万円です。「月収30万円あれば、車関連の出費が3万円程度かかっても浪費しなければ問題ない」と考える人もいるかもしれませんが、固定費は車だけではなく住居費や水道光熱費、通信費なども存在します。
例えば、家賃10万円の物件に住んでいると家と車だけで13万5000円となり、「月収の半分近く」を占める計算となります。
固定費は、一度設定すると削減するのは簡単ではありません。車を買った途端に家計の資金繰りが悪化してしまうと本末転倒です。やり繰りが難しい場合は、車以外の固定費を削減する、本業のスキルアップや副業で収入アップを目指すなどの工夫も必要でしょう。
まとめ
本記事では、「5年落ちの中古のシエンタ」をフルローンで購入すると月々の維持費はどのくらいになるのか解説しました。収入は全て自由に使えるわけではありません。実際は額面から税金や社会保険料などが控除されるため、手取りベースで判断することをおすすめします。
人それぞれ状況や考え方は異なるので一概にはいえませんが、固定費負担が増えると家計を圧迫するおそれがあります。車の利用頻度と実際にかかる維持費を照らし合わせてコスパは良いのか慎重に検討してみましょう。
出典
トヨタ自動車株式会社 トヨタ認定中古車
損害保険ジャパン株式会社 マイカーローン
ソニー損害保険株式会社 2024年全国カーライフ実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー