小学5年生の姪っ子にお年玉を「3000円」あげます。少ないと思われたくないのですが、適切な金額ですよね?
配信日: 2024.12.10
特に、金額相場やお年玉をあげる際のマナーについて、疑問を感じる方もいるのではないでしょうか。金額の相場に関する明確な決まりがない点も、困惑する理由の一つだと考えられます。
自分の子どもであれば、教育方針を反映させることも含めて、ある程度は臨機応変かつ自由に対応できますが、甥っ子や姪っ子のような親戚の子どもが相手ではそうはいかないでしょう。
そこで本記事では、甥っ子や姪っ子にお年玉をあげる場合の金額相場を年齢ごとに解説しつつ、マナーや注意点についても紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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お年玉の相場
お年玉をあげる際の金額について、決まりはありません。つまり、あげる側の気持ち次第といえるでしょう。ただし、相手の年齢や自身との関係性によっても異なります。例えば、小学生と高校生ではお金の使い方が違います。また、関係性が近い親戚の方が金額は高めになるでしょう。
そこで、アンケートをもとにお年玉の相場を考えていきます。楽天グループ株式会社(東京都世田谷区)が運営する「Mama’s Life」が実施したアンケート(期間:2023年10月5日~12日、回答者:1000人)では、相手の年齢と関係性別にお年玉の金額が調査されています。
小学生の甥っ子や姪っ子にお年玉をあげるケースでは、3000円という回答が41.7%と最も多くなりました。次いで多かったのは2000円で18.6%であり、倍以上の差があることが分かります。
この結果から、小学生の甥っ子や姪っ子にお年玉をあげる場合の相場は、3000円前後といえるでしょう。お年玉の「適切な金額」の定義にはさまざまな要素がありますが、「相場の金額である」ことを前提にするならば、適切といえそうです。
なお、中学生の甥っ子や姪っ子にあげる場合は5000円という回答が最も多く、52.6%と半数を超えました。次に多かったのは3000円の21.9%であるため、ここでも倍以上の差があります。
高校生の甥っ子や姪っ子では、最も多いのは1万円で42.6%、次いで5000円が39.7%でした。着実に相場が上がっていると共に、次点との得票数に差がほぼないことが分かります。つまり、相場としては3000~1万円と金額に開きがあるといえます。
大学生や専門学生、社会人の場合も1万円が回答としては最も多いですが、高校を卒業したら渡さないという家庭も多くなっているそうです。
お年玉をあげる際の注意点やマナー
お年玉をあげる場合は金額に注目しがちですが、守っておくべきマナーや注意点もあります。自宅で自分の子どもへあげる場合はまだしも、親戚が集まる場で親戚の子どもに対してお年玉をあげるのであれば、マナーや注意点は押さえておきたいところです。
お年玉をあげる場合のマナーや注意点を、以下にまとめました。
・お金をポチ袋に入れる
・新札を用意する
・お札の肖像がある表面を上にして、左から右へ三つ折りにする
・金額は忌み数を避け、縁起のよい数にする
・目上の人の子どもにはお年玉としては渡さない
・喪中の家族に対しては渡すことを控える
日本では奇数のほか、末広がりに通じる8が縁起のよい数であるとされているため、お年玉に包む金額もこれらの数字を参考に決めるとよいでしょう。その点では、3000円は適切と考えられます。対して、死や苦を連想する4と9は控えることが一般的です。
上司や仕事相手など、目上の人の子どもにはお年玉をあげないのがマナーとされています。お年玉ではなく、お年賀やお小遣いとしてあげるとよいでしょう。臨機応変に対応できるよう、表書きがないポチ袋を用意しておくと便利です。
お年玉の金額は相手の年齢や関係性を考えて決めよう
お年玉をあげる際の金額に明確な決まりはなく、あげる人次第といえます。また、相手の年齢や関係性によっても異なるでしょう。
アンケート調査によれば、小学生の甥っ子や姪っ子にお年玉をあげる場合、3000円とする回答が最も多く、全体の4割を超えました。また、次いで多かった2000円とは倍以上の差があることから、小学生の甥っ子や姪っ子相手であれば、3000円がお年玉の相場といえます。
「お年玉の適切な金額」はどんな要素を前提とするかで変わりますが、相場を基準にするのであれば適切であると判断できるでしょう。
出典
楽天グループ株式会社 Mama’s Life お年玉の相場を関係性や年齢別に紹介!あげるときのマナーは?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー