【悪質】フードコードで「テーブルのQRコード」を読み取ると、詐欺の餌食に!? 注意すべき手口と対策を解説!
配信日: 2024.12.12
二次元コードを利用した決済は店側にとっても顧客側にとっても便利です。しかし、フードコートなどで何気なく読み取った二次元コードが詐欺に利用されるケースがあります。
本記事では、フードコートでの二次元コード詐欺の手口やそれを防ぐための対策、フードコート以外の場面における二次元コード詐欺の事例について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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二次元コード詐欺とは?
二次元コード詐欺とは、二次元コードを悪用して被害者を詐欺サイトや不正な決済リンクに誘導し、金銭や個人情報を盗む手口のことです。
二次元コードはその手軽さゆえに、さまざまな場面で利用されていますが、その分誰でも被害者になり得るため注意が必要です。
フードコートでの二次元コード詐欺の手口
日本スマートフォンセキュリティ協会によると、フードコートでは以下のような手口の詐欺に注意が必要としています。
1. 詐欺師がフードコートのテーブルに偽の二次元コードを設置する
2. 被害者がテーブル上の偽の二次元コードをスマホで読み取る
3. 偽の注文画面で注文をする
4. 偽の決済画面で決済をする(クレジットカード情報などを入力する)
5. クレジットカード情報を盗まれる
なお、偽の「二次元コード」があったとしても、フードコートの運営者がもともと設置していた表示もあるため、二重に表示物があるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。
しかし、詐欺師側は正しい二次元コードの上に物理的に二次元コードを貼る場合があります。このようなことをされると、注意深く見ない限りはなかなか偽物だと見抜くことは難しいでしょう。
二次元コード詐欺への対策
二次元コード詐欺に引っかからないためには、こういった詐欺があるということを知ったうえで、いくつかの対策が考えられます。
まず、不自然に貼り付けられたコードや、剥がれかけているようなステッカーは偽造の可能性があるため注意が必要です。また、スキャンした際に表示されるリンク先の確認も大切です。公式サイトと異なるドメインや不自然なつづりのURLがあった場合は、不用意なアクセスは控えましょう。
なお、フードコートでは専用の公式端末が設置されている場合も少なくありません。そのような場合、公式端末で操作すると安心です。とはいえ、自分では詐欺かどうかの判別が難しいかもしれません。少しでも気になる点があれば、店舗スタッフに直接確認するようにしましょう。
フードコートだけじゃない!? 返品の連絡からの二次元コード詐欺も!
ここまでフードコートに設置された二次元コード詐欺を紹介してきましたが、二次元コード詐欺の事例はフードコードだけではありません。
例えば、国民生活センターによると、「〇〇ペイで返金します」と言われた場合の詐欺に関する国民生活センターへの相談件数は増加傾向で、2024年4月には444件ありました。この件数はあくまでも相談件数ですので、実際に被害に遭った人はもっと多い可能性もあるでしょう。
具体的な相談事例としては、インターネットのサイトで洋服を購入したのち、「欠品のため返金します」という連絡を受け、販売者から送られた二次元コードから操作をしたところ、自分が約10万円を送金してしまったというものが挙げられています。
国民生活センターでは、このような事例を紹介することによって注意喚起を行いつつ、「〇〇ペイで返金します」と言われたら詐欺を疑うように呼びかけています。
まとめ
二次元コードは便利ですが、悪用される危険性があることを忘れてはいけません。フードコートのような公共の場といえども、二次元コード自体が偽造されている可能性があります。
また、フードコート以外でも二次元コードを利用した詐欺は身近に潜んでいます。便利な二次元コードですが、安全のためにも、日ごろからの注意を怠らないように心がけましょう。
出典
一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会 そのQRコード大丈夫?フードコートで増えるQRコード詐欺(クイッシング)に注意!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー