ポケットに「1万円札」を入れたまま洗濯してボロボロに! 銀行に持っていけば「交換」してもらえる? 引換基準もあわせて解説

配信日: 2024.12.12

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ポケットに「1万円札」を入れたまま洗濯してボロボロに! 銀行に持っていけば「交換」してもらえる? 引換基準もあわせて解説
ポケットに1万円札を入れたままうっかり洗濯し、ボロボロになったことがある人もいるのではないでしょうか。
 
ボロボロになったお札は、そのままでは使えないと考えるかもしれませんが、お札を洗濯してしまっても、日本銀行が定めている基準を満たしているのならば、交換が可能です。
 
洗濯以外にも、お札がボロボロになる原因はいろいろで、シュレッダーしてしまったり、なにかの拍子に破れてしまったりすることもあるかもしれません。本記事では、紙幣が破損してしまった場合の対処法を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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日本銀行が定めている引換基準とは?

引換えの対象となる現金は、「汚損・損傷その他の理由によって使用することが困難」となった紙幣、「摩損その他の事由により流通に不適当」となった貨幣です。
 
洗濯によってボロボロになった紙幣は、使用することが困難に該当すると思われるため、日本銀行の本支店に持ち込めば交換対応してもらえます。ぬれた紙幣のまま持ち込まず、できる限り乾燥させた状態で持ち込むようにしましょう。
 
ただし、すべてのお札が交換してもらえるわけではなく、最低でも表裏の両面が記載されていなければなりません。引換基準として次のように券面の残存割合が定められており、洗濯後のお札がどれくらいの大きさかが重要です。


1.券面の3分の2以上が残存 額面価格の全額に引換
2.券面の5分の2以上3分の2未満が残存 額面価格の半額に引換(1円未満の端数は切り捨て)

例えば、1万円札が半分に破れた場合、破れたそれぞれが額面価格の半額として引換になるので5000円×2枚=1万円に引換になります。
 
持ち込みの際は、できる限り各片を貼り合わせて持ち込まなければなりません。複数枚が同時に破れているなら、記番号の確認、模様の突合、色合いの確認などをすることが大切です。
 
破れた各片を貼り合わせる際は、紙テープなどの粘着力の弱いテープを使用して、粘着力が強いテープの使用は避けてください。なお、日本銀行では損傷現金の引換交換について、手数料はかかりません。
 

間違えてシュレッダーで細かく裁断された場合はどうなる?

封筒に入れたまま間違えてお札をシュレッダーするケースも考えられますが、シュレッダーされたとしても各片を貼り合わせて引換基準を満たしていれば対応してもらえます。
 
ただし、シュレッダーされた紙幣はそのままの状態では同一の紙片か判断ができないため、各片を貼り合わせずに持ち込んでも同一の紙片と認められないかもしれません。そのため、細かく裁断された紙幣をできるだけ貼り合わせてください。
 
貼り合わせられなかった紙片があれば、鑑定の参考とするので、すべてを持ち込むようにしましょう。シュレッダーした際に、ほかの紙類と混じっている場合、しっかりより分けて、記番号を確認しながら貼り合わせてください。
 
同一の銀行券の紙片だと認められる紙片のみを合計した面積が、残存面積として判断されます。そのため、シュレッダーで細かく裁断しても、合計面積が引換基準を満たせば引換が可能です。
 

まとめ

洗濯やシュレッダーなどで紙幣がボロボロになったり、細かく裁断されたりするケースは考えられます。そのような場合でも、引換基準を満たしていれば、きれいなお札と手数料不要で交換可能です。
 
ただし、そのままの状態で持っていけばいいわけではなく、しっかりと乾燥させて貼り合わせるなどの対応をする必要があります。
 

出典

日本銀行 日本銀行が行う損傷現金の引換えについて
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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