新幹線で「スーツケース」を置くため、一番後ろの座席を予約。でも乗車したら「予約制」と書かれていてビックリ! 予約席の後ろなのに、どうして置けないのでしょうか?

配信日: 2024.12.15

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新幹線で「スーツケース」を置くため、一番後ろの座席を予約。でも乗車したら「予約制」と書かれていてビックリ! 予約席の後ろなのに、どうして置けないのでしょうか?
年末が近づき、旅行や帰省のために新幹線の予約を取る人も多いでしょう。座席を予約するときに、「荷物が置けるから」という理由で一番後ろの座席を選ぶ人もいるのではないでしょうか。
 
しかし、東海道・山陽・九州・西九州新幹線の一番後ろの座席の背後に荷物を置く場合は、事前予約が必要となっています。予約せずに置いている場合、荷物の大きさによっては手数料を請求されたり、新幹線への持ち込みを断られたりする可能性もあるので注意が必要です。
 
どういうことなのか、詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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一番後ろの座席背後のスペースは「特大荷物スペース」。事前予約が必要

現在、東海道・山陽・九州・西九州新幹線の車両最後部のスペースは「特大荷物スペース」となっています。この場所に荷物を置く場合は、対象となる車両の一番後ろの座席を「特大荷物スペースつき座席」として事前予約する必要があります。
 
事前予約をせずに利用していた場合、荷物の大きさによっては所定の手数料(税込1000円)を請求される、または荷物を持ち込めない可能性があるため注意が必要です。
 

「特大荷物」として予約が必要な荷物のサイズは?

荷物の3辺の合計が160センチメートル超~250センチメートル以内の「特大荷物」を新幹線に持ち込む場合、原則として事前予約が必要となります。
 
前記の「特大荷物スペースつき座席」のほか、対象座席の近くに設置されたデッキ部の荷物置き場を利用する「特大荷物コーナーつき座席」を予約する必要があります。それぞれ利用できる荷物のサイズが異なるため、事前に公式サイトを見るなどして確認しましょう。
 
ただし、ベビーカーや車いす、楽器、折り畳み自転車などは「特大荷物スペース」を利用しない場合に限り事前予約が不要です。持ち込みたい荷物が「特大荷物」に該当するかどうかも、事前に公式サイトなどで確認しておくと安心です。
 

「特大荷物」の事前予約の方法と費用は? 予約せず持ち込むとどうなる?

「特大荷物スペースつき座席」「特大荷物コーナーつき座席」ともに、駅の券売機やネット(「エクスプレス予約」「スマートEX」「e5489」「JR九州インターネット列車予約」)で予約ができます。
 
気になる料金ですが、「特大荷物スペースつき座席」「特大荷物コーナーつき座席」ともに普通車指定席またはグリーン車指定席と同じ値段となっており、「特大荷物」を持ち込むからといって追加料金がかかるわけではありません。
 
ただし、いずれも事前予約が必要です。繰り返しになりますが、予約せずに持ち込んだ場合は所定の手数料を請求されます。また、「特大荷物」を置くスペースがすでに予約で埋まっている場合は持ち込みを断られてしまうため、必ず乗車前に予約しましょう。
 

大きすぎる荷物は新幹線に持ち込めない

ちなみに、3辺の合計が250センチメートルを超える荷物は、そもそも新幹線に持ち込むことができません。いざ乗車するときになって慌てることのないよう、充分注意しましょう。
 

「特大荷物」を置く場所を予約できなかった場合は?

新幹線が混みあう時期は、「特大荷物スペースつき座席」も「特大荷物コーナーつき座席」も満席で予約できない場合があるかもしれません。
 
その場合は、荷物を小分けにすることを検討してみましょう。JRおでかけネットによると、3辺の合計が160センチメートル以内の荷物はおおむね座席上部の荷物棚に収納できるとされています。小分けにした荷物を一部荷物棚に収納し、残りを足元やひざの上に置くなど、工夫してみてください。
 
小分けにするのが難しい場合は、宿泊先や帰省先などに事前に送るようにしましょう。配送料はかかりますが、身軽になった分スムーズに移動できるメリットがあります。
 

快適な新幹線移動のために「特大荷物スペース」を正しく利用しよう

東海道・山陽・九州・西九州新幹線の「特大荷物スペース」を利用する際には、事前予約が必要です。3辺の合計が160センチメートルを超える荷物は原則として「特大荷物スペースつき座席」や「特大荷物コーナーつき座席」を予約しましょう。予約がない場合は手数料を請求されるだけでなく、持ち込み自体を断られる可能性もあります。
 
混雑時期には予約が取りづらいこともあるため、荷物を小分けにする、事前に発送するなどの工夫をするといいですね。ルールを守り、快適な移動を楽しんでください。
 

出典

西日本旅客鉄道株式会社 JRおでかけネット 新幹線への「特大荷物」の持ち込みについて
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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