置き配は便利と思いながらも盗難リスクが怖くて利用できません。もし盗まれた場合の補償はあるのでしょうか?

配信日: 2024.12.16

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置き配は便利と思いながらも盗難リスクが怖くて利用できません。もし盗まれた場合の補償はあるのでしょうか?
置き配は不在時でも荷物を受け取れる便利な配送方法として、多くの人に利用されているサービスです。一方で、盗難のリスクを心配する声もあります。もし荷物が盗まれてしまった場合、配送会社や通販業者から保証を受けられるのか、具体的な対応が気になるところです。
 
本記事では、置き配のリスクや補償制度、安全に利用するためのポイントについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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置き配サービスとは? その魅力と広がる利用範囲

置き配とは、受取人の同意のもとで配達員が玄関先や宅配ボックスなどの指定場所に荷物を置くことで、再配達の手間が省ける便利なサービスです。
 
国土交通省は、トラックドライバーの人手不足への対応策として再配達の件数削減を目指し、宅配ボックスや置き配といった多様な方法での配送を推奨しています。令和6年4月のデータでは、全配送数のうち再配達率は約10.4%と前年と比較して約1.0%減少し、令和6年度に目標として掲げられている6%にはまだ到達していません。
 
こうした背景から、多くの企業は置き配サービスを積極的に展開し、再配達の件数減少に貢献しています。しかし、置き配サービスには盗難や破損のリスクもあるため、安全に利用するための対策が必要です。
 

盗難時の補償制度はどうなっている?

置き配した荷物が盗まれた場合、補償があるかどうかは配送会社や通販業者の方針によって異なります。
 

配送会社の対応

配送会社によっては、置き配後の盗難トラブルについて原則補償対象外としていますが、状況に応じて個別対応してくれる可能性もあります。万が一、盗難被害に遭った場合は速やかにカスタマーサービスに連絡をしましょう。
 

通販業者の対応

某大手通販サイトでは、配送状況が「お届け済み」となっているのにもかかわらず荷物が届いていない場合、状況を確認したうえで商品の再送や返金の対応を行っています。迅速に解決するためには、カスタマーサービスに連絡をすることが重要です。
 
また、原則として置き配中の盗難は自己責任としている場合でも、すぐに販売元や配送会社に連絡することで、何らかの対応が受けられる場合があります。警察への盗難届を提出することも補償申請の一環として求められる場合があります。
 

置き配を安全に利用するためのポイント

置き配を安心して利用するには、利用者自身の工夫が欠かせません。以下の対策を検討しましょう。
 
・受取場所の選択
 
宅配ボックスや玄関横の隠れたスペースを活用し、通行人の目に触れにくい場所を指定することが重要です。また、配送業者のサービスを利用して、コンビニエンスストアや駅などにある配送会社独自のロッカーといった、安全性の高い受取場所を指定することもできます。24時間営業の施設を利用すれば、柔軟に受け取れるでしょう。
 
・通知機能の活用
 
配達完了通知が即座に届くメールやアプリを活用すれば、荷物を迅速に回収できます。荷物が外に放置される時間を短縮でき、盗難のリスクを抑えられるでしょう。
 
・防犯カメラの設置
 
自宅周辺や置き配の指定場所に防犯カメラを設置することで、盗難の抑止力を高められます。万が一盗難に遭った場合でも、犯人逮捕の有力な手掛かりとなるでしょう。また、「防犯カメラ作動中」というシールも合わせて表示しておくことも、犯罪の抑止に効果的です。
 
・高額商品は避ける
 
高価な商品や重要な書類は、置き配ではなく対面受け取りを選択することで、リスクを軽減できます。
 

事前の対策で安心して置き配を利用しよう

置き配は受取人の同意のもとで指定場所に荷物を届ける仕組みです。そのため、万が一荷物が盗難に遭った際には配送会社は責任を限定するケースが多く、補償が適用されない場合もあります。置き配を安心して利用するためには、防犯カメラや置き配専用のボックスを設置するなど、事前の対策が重要です。
 
置き配の補償内容を事前に確認して適切な対策を講じながら、上手に活用しましょう。
 

出典

国土交通省 令和6年4月の宅配便の再配達率は約10.4%でした ~前年同月比1.0ポイント減少、前回比0.7ポイント減少~
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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