今年の冬から「青春18きっぷ」が変更になったけど、値上がりになる?変更による注意点とは
配信日: 2024.12.17
しかし2024年冬シーズンから青春18きっぷに変更が加えられたとして、利用者の間で話題になっています。
変更されたポイントの中には、便利になった点もあれば、以前とは使い勝手が異なる点もあるようです。
本記事では青春18きっぷの変更点についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
青春18きっぷとは
まずは「青春18きっぷ」について基本ポイントを理解しておきましょう。本切符は、全国のJR線の普通列車や快速列車などが一定期間乗り放題になる切符です。
数日分の切符がワンセットで販売されており、春シーズン、夏シーズン、冬シーズンの年3回発売され、定められた期間に利用可能です。
発売期間や利用期間はシーズンごとに設定されており、旅程によっては通常料金よりずっと安い料金で電車移動ができます。
2024年の冬シーズンから切符の内容が変更された
今回JR各社は、切符の種類や利用可能日数、利用可能な人数などに大きな変更を加えました。おもな変更点を表1にまとめました。
表1
従来 | 2024年冬シーズン | |
---|---|---|
切符の価格 | 5日用:1万2050円 | 3日間用:1万円 5日間用:1万2050円 |
利用可能日数 | 利用期間内の任意の5日(5回) | 利用期間内の連続する3日間または5日間 |
利用可能なユーザー | 複数人でシェア可能 | 1人のみ |
改札を通る方法 | 有人改札 | 自動改札機の利用も可能 |
※筆者作成
従来の方法では駅員が目視で切符を確認する必要があったため、有人改札を通過しなければなりませんでした。しかし新しいシステムでは自動改札も通過可能で、利便性が増しています。
なお料金については、直近の2024年夏シーズンの販売価格と同じで、値上がりはありません。また新たに「3日間用」が新設されました。
変更による注意点
今回の変更では、従来の方法では可能だった切符の使い方が、一部できなくなっています。まず、期間内にどこでも好きな日を5日選んで使うことはできなくなり、最初に使った日から連続して5日間ないしは3日間使用しなければなりません。
これにより例えば「東京から京都に向かうため1回目を使い、数日後に2回目を使う」など、日をまたいでの使用が不可能になりました。
さらに、かつては切符1セットをグループで使うなどシェアができましたが、変更により切符1セットにつき1人のユーザーに限定されました。
仮に5人グループで1日のみ利用したい場合、以前は1セットのみ購入すれば5人分をまかなえました。しかし変更により、5人それぞれが1セットずつ切符を購入しなければなりません。
「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」も変更
青春18きっぷには「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」というオプションもあり、こちらも今回変更されました。
このオプション券は北海道新幹線の指定路線を片道1回利用できる切符で、新料金は4500円です。直近の2024年夏シーズンでは2490円で販売されていたため、大幅な値上げになっています。
変更後も料金は同じだが利用方法が大きく変わった
青春18きっぷは変更後の料金も1万2050円で変更前と同じです(5日間用)。しかし使用方法に大きな変更が加えられた結果、以前とは使い勝手が異なると感じるユーザーも少なくなさそうです。
なお使用ルールの変更が2025年の春シーズン以降も続くのか、それともしばらく現行のままなのかはまだ分かっていません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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