ネットで「搬入のバイト」に応募したら、まさかの「闇バイト」だった! 個人情報を渡してしまったけど、警察に相談して大丈夫? 闇バイトの「見分け方」もあわせて解説
配信日: 2024.12.17
本記事では、闇バイトに巻き込まれそうになった際にとるべき対応方法や闇バイトに巻き込まれないためのポイントを解説します。
執筆者:山根厚介(やまね こうすけ)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
応募したアルバイトが闇バイトだったらどうすればよい?
応募したアルバイトが闇バイトだったらどうすればよいのでしょうか。すでに個人情報を伝えているケースであっても、一刻も早く警察へ相談しましょう。最寄りの警察署へ行くか、相談専用ダイヤルの「#9110」へ電話してください。「110番」は今発生している事件・事故専用の回線のため、こうした相談で110番へかけてはいけません。
闇バイトグループからの報復を恐れて、警察への相談をためらってしまうかもしれません。たしかに闇バイトグループによる報復も行われています。だからといって、自分だけの力で闇バイトから抜け出すことは困難です。
闇バイトグループのいうことに従っていると、警察に捕まるまで犯罪へ加担しなければならなくなるでしょう。事態がよくなることは決してありません。
したがって、闇バイトから抜け出すためには警察へ相談するしかありません。警察も、相談者やその家族を保護すると積極的に広報しています。少しでも傷が浅いうちに闇バイトから抜け出すことが重要です。
闇バイトの見分け方
そもそも闇バイトに引っかからないようにするにはどうすればよいのでしょうか。闇バイトの求人でよくある特徴は次のとおりです。
・条件がよすぎる
・匿名通信アプリを連絡ツールに使う
・必要以上の個人情報を求める
まず、作業の割に報酬が高いものは要注意です。「誰でもできる」「荷物を受け取るだけ」などの条件で高報酬が得られることは通常ありません。
連絡手段として「Telegram」や「Signal」など匿名通信アプリを使う点も特徴です。普通のアルバイトでこのようなアプリを使う必要はありません。
必要以上に個人情報を求めてくるケースも多くあります。運転免許証やマイナンバーカードを撮影して送信させたり、家族の個人情報まで求めてきたりした場合は要注意です。
ただし、最近では「高額報酬」が警戒されるためか、普通のアルバイトと同等の金額で闇バイトが募集されているケースもあるようです。また、闇バイトは若者がターゲットと思われがちですが、シニア層も闇バイトのターゲットにされています。実際に高齢者で闇バイトに加わり逮捕された人も出ています。
つまり、よくある特徴に当てはまらない闇バイト求人も存在しているため、先入観にとらわれないことも大切です。少しでも怪しいと感じた場合は、応募先の企業についてよく調べたほうがよいでしょう。調べても判断ができないときや難しいときは、周りの人や警察に相談してください。
まとめ
簡単な仕事なのに高報酬がうたわれているアルバイトは闇バイトの可能性があります。ただし、最近では普通のアルバイトを装うケースも存在します。応募のやりとりなどで少しでもおかしな感じがしたら、アルバイト先についてよく調べるほか、周りの人や警察に相談しましょう。
闇バイトの求人は内容が巧妙化しつつあるため、誰でも誤って応募する可能性があります。もしも闇バイトに巻き込まれてしまった場合は、一刻も早く警察へ相談してください。
出典
警察庁 「闇バイト」は犯罪実行者の募集です
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士