下戸な私は、居酒屋で「水」しか飲まない代わりに料理を「5品」頼むようにしています。お酒を飲まない客は店にとって「迷惑」なのでしょうか?
配信日: 2024.12.20
基本的には、料理だけ頼んでいても問題はありません。今回は、居酒屋で料理だけを楽しんでいいのか、また居酒屋の利益などについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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お酒が飲めなくても居酒屋に行っていい
「居酒屋に行ったらお酒を頼まなければならない」といった法律はないでしょう。そのため、法的な問題はありません。また、「お酒が飲める人も飲めない人も一緒に楽しむ」といった考え方が広がってきており、グループで居酒屋へ行って自分だけ飲まない状況も珍しくはないでしょう。
お酒を飲まずに居酒屋を楽しむことは、メリットも少なくありません。まず、アルコールが入らないため純粋に料理を楽しめます。お酒が回ると味が分かりにくくなるケースがありますが、お水やソフトドリンクだけなら問題ないでしょう。
また、グループできたときは、しらふの状態でまじめな話ができます。お酒が入った状態だと翌日に忘れてしまう方もいるでしょう。お酒を飲んでいなければ、話す側も聞く側も忘れられるリスクなく話し合いができます。
お酒を頼まないと店に利益は出ない?
収益の面で見ると、お酒を頼んでもらったほうがうれしいと感じる居酒屋はあると考えられます。商品やメーカーにもよりますが、サワーや焼酎の原価率は10~25%程度とされています。一方、料理の原価率の目安は25〜40%です。
料理は種類によって原価率も大きく変わりますが、一般的にはお酒のほうが店の利益は多く出るでしょう。
例えば、原価率20%のレモンサワーを350円で売ったとすると、店の利益は280円です。しかし、同じ350円でも原価率40%の料理になると、利益は210円になります。同じ商品が10回注文されたとすると利益の差は700円、それが10日続けば7000円です。
そのため、もし店の利益が気になる場合は、原価率の低い商品も注文するといいでしょう。居酒屋の場合、ソフトドリンクは原価率が低いケースがあるので、水だけを頼むのではなく、ウーロン茶やオレンジジュースなども飲むことがおすすめです。
店側にルールがないか確認しておく
お酒が飲めなくても基本的には居酒屋には行けますが、店のルールには従いましょう。もし店側で「1ドリンクは必ず頼んでください」というルールが決められているときは、水ではなくソフトドリンクやノンアルコール飲料などを注文します。もしルールに納得できないときは、別の店に変えたほうが自分にとっても店側にとってもいいでしょう。
なお、お酒だけでなく料理も頼まない事態は避けたほうが賢明です。特に、グループで自分だけあとから来たなどで注文のタイミングがずれた際に何も頼まないと、店側から店を出るよう言われる可能性もあります。
刑法第130条では「正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する」とされています。
つまり、店側から料理を頼まなかったため退店するよう要求を受けたのに、帰らなかったときは刑法が適用される可能性もあるでしょう。料理をしっかり頼んでおり、店のルールにも反していなければ問題はないでしょう。
基本的には問題ないができればソフトドリンクなども頼むといい
居酒屋でお酒を頼まなくても、基本的には問題ありません。お酒を飲めない方と飲める方が同じテーブルで食事を楽しむケースもあります。店側からルールとして言われない限りは、料理だけでもいいでしょう。
ただし、利益の面から考えると、アルコール類やドリンクを頼んだほうが居酒屋は多く稼げるとされています。もし居酒屋に配慮したいのであれば、ソフトドリンクも頼みましょう。
なお、ルールとして「1ドリンク」と言われているときは、水だけではなくソフトドリンクやノンアルコール飲料の注文が必要です。
出典
デジタル庁 e-Gov法令検索 刑法(明治四十年法律第四十五号)第百三十条
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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