年末は実家の「仙台」へ、東京から車で帰省! 家族4人なら「新幹線」よりコスパはいい? タイパもあわせて比較
配信日: 2024.12.21
本記事では、家族4人での帰省を想定し、車と新幹線では、コストやタイムパフォーマンスの面からどちらが良いのか比較してみました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
年末に東京から仙台に家族4人で帰省したい! 新幹線か車、どちらが安い?
結論からお伝えすると、車で帰省したほうが交通費は安いです。ここでは、以下の条件を設定し、各交通手段の交通費(往復分)を確認してみました。
往路:12月30日(月)
復路:1月6日(月)
家族4人の内訳:大人2名・小学生以下の子ども2名
【新幹線で帰省した場合の往復交通費・所要時間】
それでは、まず新幹線で帰省した場合の往復交通費と所要時間を見てみましょう。
・区間:東京→仙台(往復)
・交通費:大人1万1610円×2名+子供5800円×2名 = 3万4820円(片道)
3万4820円×2=6万9640円(往復)
・所要時間:片道→約1時間30分、往復→3時間
※乗り換えなし・直通のルートで計算しています。
※上記「交通費」は、新幹線eチケットサービスを利用した場合の料金です。
東京から仙台までの往復新幹線代は、家族4人分合わせて6万9640円です。所要時間は片道で約1時間30分、往復で3時間になりました。
【車で帰省した場合の往復交通費】
それでは続いて、車で帰省した場合の往復交通費と所要時間を見てみましょう。
・区間:東京IC→仙台宮城IC
・高速料金:9500円(片道)×2=1万9000円(往復)
・ガソリン代:6650円(片道)×2=1万3300円(往復)
・所要時間:片道→約4時間15分、往復→約8時間30分
※高速代は通常料金で計算しています。
※ガソリン代は、距離片道約380キロメートル、燃費はリッターあたり10キロメートル、ガソリンが1リットル175円で計算しています。
東京から仙台まで車で帰省した場合は、高速通常料金9500円の場合、ガソリン代を加えて往復分の交通費は3万2300円です。なお、ETC料金は片道8850円ですから、往復交通費は3万1000円になります。所要時間は、片道約4時間15分、往復で約8時間30分です。
このように新幹線と車では交通費に約4万円の差があるため、交通費の観点からは車での帰省が圧倒的に安いです。
新幹線or車、タイムパフォーマンスが優れているのはどっち?
車の交通費は新幹線より安いですが、タイムパフォーマンスで優れているのはどちらなのでしょうか。先ほどと同じ条件で各交通手段の時間単価を比較すると、以下の通りになります。
・往復交通費:6万9640円
・往復所要時間:3時間
・時間単価:6万9640÷3=2万3213円/時間(※小数点以下は切り捨て)
・往復交通費:3万1000円
・往復所要時間:8時間30分(8.5時間)
・時間単価:3万1000÷8.5=3647円/時間(※小数点以下は切り捨て)
時間単価やコストの面では、やはり車が優れています。
しかし、新幹線のほうは移動時間が短いという利点があります。片道約1時間30分、往復約3時間で移動できる新幹線は、車の往復約8時間30分と比較しても大幅に時間が節約できるでしょう。
東京から仙台まで新幹線で帰省するメリット・デメリット
東京から仙台まで新幹線で帰省する一番のメリットは、渋滞の心配がなく快適に移動できる点です。運転の必要がなく身体的な負担も少ないため、家族との会話を楽しみながら移動できるのもメリットといえるでしょう。
デメリットは、家族4人分の交通費が車に比べて大幅に高額になる点です。また、荷物が多い場合は持ち運びが大変になるほか、年末年始の帰省シーズンは繁忙期に当たるため、早めの座席予約が必要となります。
新幹線は、時間を重視したい場合や快適な移動を求める場合におすすめの交通手段です。
東京から仙台まで車で帰省するメリット・デメリット
東京から仙台まで車で帰省するメリットは、1人当たりの交通費を抑えられる点です。ETCを利用すれば、往復で約3万1000円と新幹線の交通費に比べて約4万円の節約になります。また車は荷物の制限が少なく、荷物が多くても気兼ねなく持ち運べます。
デメリットとしては、運転の負担がかかる点です。片道約4時間15分、往復で約8時間30分の運転は体力的に厳しい場合があります。
また、年末年始には道路が渋滞するリスクが高く、予定通りに目的地に到着できない可能性も考慮しなければなりません。車は、交通費を抑えたい場合や荷物の持ち運びが大変になりそうな場合に適した交通手段です。
時間か費用か、どちらを優先するか考えた上で交通手段を決めよう
年末年始に東京から仙台まで帰省する際、新幹線か車どちらを選ぶかは、時間を優先するのか、交通費の節約を重視するのかによって変わります。
移動時間を短縮し、快適さを重視したい場合には新幹線がおすすめです。費用を抑えつつ荷物の持ち運びの利便性や自分たちのペースを優先したい場合は、車が適しています。
各交通手段のメリットやデメリットを踏まえ、自身や家族の優先順位に合った交通手段を選びましょう。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 えきねっと 新幹線・JR特急列車の予約
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー