小学生の孫に「お年玉が少ない」と言われてしまったので、今年は「1万円」包む予定です。さすがに高すぎるでしょうか?

配信日: 2024.12.21

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小学生の孫に「お年玉が少ない」と言われてしまったので、今年は「1万円」包む予定です。さすがに高すぎるでしょうか?
お正月の家族や親せきの集まりを楽しみにしている人も多いでしょう。お年玉がもらえるため、子どもにとっても大きなイベントの一つです。一方、小学生の孫から「お年玉が少ない」と言われたことは、があるかもしれません。小学生に1万円のお年玉が高いかどうかわからない人も多くいるでしょう。
 
本記事では、小学生のお年玉相場を紹介するとともに、新しいトレンドとして注目されているキャッシュレスのお年玉についても解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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小学生がもらうお年玉相場

株式会社インテージが行った「お年玉」に関する調査結果のうち、小学生がもらったお年玉相場についての内容を表1にまとめました。
 
表1

小学校1~3年生 小学校4~6年生
~1000円 19.7% 7.4%
~3000円 50.3% 40.9%
~5000円 21.0% 37.6%
~1万円 8.3% 13.2%
~2万円 ー% ー%
2万1円~ ー% ー%

出典:株式会社インテージ「お年玉に関する調査」より筆者作成
 
小学校低学年では、3000円以内が半数以上を占めました。高学年になると3000円以内が40%に減少し、5000円以内が40%近くまで上昇しています。小学生がもらうお年玉の相場は3000~5000円前後を推移しており、学年が上がるに連れてお年玉金額も増えることがわかります。
 
小学生で1万円のお年玉をもらっている人は少数派で、相場よりも高いといえるでしょう。なお、大学生や専門生、短大生でも2万円以内のお年玉をもらっている人は8.9%と少数派であることが分かります。
 

お年玉をキャッシュレスで渡す人もいる

近年、デジタル化が進む中で、お年玉の渡し方にも変化が生まれています。これまでは、現金をポチ袋に入れて渡すのが主流でしたが、最近はキャッシュレスでお年玉を送るケースも増えているようです。
 
LINE PayやPayPayなどの送金アプリを利用してお年玉を送るスタイルは、若い世代の支持を集めています。現代の子どもはスマホの使用に慣れているため、抵抗感が少ないようです。しかし、利便性や課題もあります。ここでは、キャッシュレスお年玉のメリットとデメリットについて紹介します。
 

お年玉をキャッシュレスにするメリット

キャッシュレスでお年玉を送る最大のメリットは、スムーズな手続きと管理のしやすさです。送金アプリを利用すれば現金を用意する手間が省けるだけでなく、送金時にメッセージを添えられるため、気持ちも手軽に伝えられます。また、履歴がデジタルで記録されるため、誰にどれだけ渡したかを後から確認できるのも便利な点です。
 
また、受け取る側(がわ)の子どもにとってもメリットがあります。アプリを使えばお年玉を何に使ったかが明確になり、無駄遣いを抑える効果が期待できます。一部のアプリでは、送金金額をそのままポイントとしてためておける機能もあり、お金の管理や貯蓄の第一歩として活用できるのです。
 

お年玉をキャッシュレスにするデメリット

一方で、キャッシュレスならではの課題もあります。受け取ったお年玉をそのままデジタルで使える環境にあるため、気軽に使いすぎてしまうリスクが指摘されています。現金とは異なり、手元で目に見える形で残らないため、貯金の意識が育ちにくいことも懸念点といえるでしょう。
 
また、出金の際の手数料も課題の一つです。例えば、LINE Payを利用して現金化する場合、銀行振り込みでは176円、ATMでの引き出しであれば220円の手数料がそれぞれ発生します。少額のお年玉であれば、手数料が大きな割合を占める可能性があるのです。
 

小学生のお年玉で1万円は相場より高い

小学生のお年玉相場をチェックしてみると、3000円~5000円前後が相場と考えられます。そのため、1万円を渡すのはやや高めといえるでしょう。また、小学生のお年玉は学年が上がるごとに金額が上昇する傾向ですが、子どもの年齢や家庭内の経済状況のバランスを考慮して決めることが大切です。
 
お年玉をキャッシュレスで渡す選択肢も注目されていますが、便利さの裏には、手数料が高かったり金銭感覚がまひしたりするなどの影響があります。子どもの成長や状況に合わせて適切な方法でお年玉を渡して、子どもの新年のスタートを明るく彩りましょう。
 

出典

株式会社インテージ 2024年お年玉調査 ポストコロナで人流戻るも財布の紐緩まず
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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