子どもが12月生まれなので「誕生日」と「クリスマス」はまとめてお祝いしています。「プレゼントが減って損」と不満そうですが、出費が増えても別々に祝うべきでしょうか?
配信日: 2024.12.22
執筆者:山田麻耶(やまだ まや)
FP2級
誕生日とクリスマスの違い
誕生日とクリスマスは、それぞれ異なる意味をもつ特別な日です。
誕生日は生まれた日を祝う日のことで、「個人の記念日」といえます。誕生日ケーキを食べたりプレゼントをもらったりする人も多いでしょう。クリスマスは、本来はイエス・キリストの生誕を祝う日ですが、日本では季節の雰囲気を味わう「みんなのイベント」として楽しんでいる人が多いのではないでしょうか。
12月生まれの人は、自分の誕生日とクリスマスシーズンが近くなるため、どうしても一緒にお祝いされることが多くなりがちです。例えば、誕生日とクリスマスのプレゼントが合わせて1つになったり、誕生日ケーキとクリスマスケーキが兼用されたりと、まとめて祝われた経験がある人も多いのではないでしょうか。
誕生日とクリスマスをまとめて祝う人の割合
ケーキ販売サイトを運営する株式会社Cake.jpが行った「クリスマスに関する意識調査」によると、「12月生まれの誕生日とクリスマスを一緒にお祝いする(お祝いされた)」と回答した人は46.9%でした。半数近い人が、誕生日とクリスマスをまとめて祝ったり、祝われたりした経験があるということです。
一方、「できれば別々に祝いたい」と考える人は全体の65.5%に上り、「一緒に祝いたい」と答えた人はわずか10.7%でした。
祝われる側としては、「誕生日は自分だけの特別な日として大切にしたい」「クリスマスとまとめられると寂しい」と感じることも多いでしょう。一方で祝う側としては、「プレゼントが2つだと予算がかかる」「年末で忙しい」などの理由から、両者を一緒にお祝いしたいと考えているのかもしれません。
誕生日とクリスマスを別々に祝うべき?
誕生日とクリスマスは、それぞれ年に一度の特別なイベントです。子どもにとってはなおさらそうでしょう。両方のお祝いを一緒にすることで、「損をした」と感じてしまうのは自然な反応かもしれません。
とはいえ、誕生日用とクリスマス用にそれぞれプレゼントを用意すると、出費が増えてしまうことも事実です。
株式会社スタジオアリスが7歳以下の子をもつ保護者を対象に行ったアンケート調査によると、誕生日プレゼントの予算は「3000円~5000円未満」が31.3%、「5000円~7000円未満」が21.4%、「7000円~1万円未満」が18.2%となっています。
また、株式会社絵本ナビが0~12歳の子をもつ保護者を対象に行った調査によると、クリスマスプレゼントの予算として最も多いのは「5000~1万円」でした。同じ月に2回分のプレゼント代が必要になると、1~2万円程度はかかる計算です。出費がきついと感じる人もいるかもしれません。
ただ、もし12月ではなく夏に生まれていたら、ほとんどの人は「お祝いをまとめる」という考えには至らないでしょう。つまり年間でみるとトータルの出費は変わらないといえます。一度に出費が重なるのがきつい場合、事前に予算を調整しておき、プレゼント代などを月ごとに積み立てておくことがおすすめです。これにより、予算が足りなくて焦ることなく、それぞれ別々にお祝いできるでしょう。
子どもの気持ちに寄り添うなら別々にお祝いを
12月はクリスマスや年末年始の準備もあって、出費が重なる時期です。そこに誕生日のお祝いも、となると家計的に厳しいと感じる人もいるかもしれません。
ただ、誕生日は生まれたことを祝う大切な日です。特に子どもは「自分だけの特別感」がほしいのではないでしょうか。一時的に出費が増えても、子どもの気持ちを考えて別々に祝うことを検討してみましょう。
出典
株式会社Cake.jp <12月生まれ実態調査結果>実はお誕生日とクリスマス一緒にお祝いされている方が約半数という現実 Cake.jpならクリスマスでも「誕生日ケーキ」販売中!
株式会社スタジオアリス 子どもの誕生日のお祝いに関する調査
株式会社絵本ナビ 2023年子どものクリスマスプレゼント予算額や傾向は?購入の決め手は?過去との金額の差は?ママ・パパにアンケート!
執筆者:山田麻耶
FP2級